2011/09/13

フィルムカメラ

写真の話のついでだが…

そういえば、フィルムカメラってほとんど見なくなった。大型電気店のデジカメコーナーを見に行った時に、たまにフィルムカメラはないかと見ることがあるが、売り場もほんの気持ち程度。今、フィルムカメラをメインで使っている人ってどれくらいいるんだろうか。

銀塩写真の風合いが好きという人はいるが、素人が撮影・加工・印刷をすることを考えると、デジカメっていうのはほんとに便利で、フィルムカメラに戻るのは難しい。

と思いきや、トイ・カメラなるものが巷では流行っていて、そこでフィルムが使われているらしい。かくいう私も、キルギスでデジカメが故障して修理・買い換えができないという不安があったので、渡航の際、トイ・カメラを1台持ってきているのである。しかし、今、このブログを書くまで忘れ去られていたかわいそうなカメラである。

なんと言っても、フィルムの場合、キルギスでは現像ができるのかどうかも分からない。首都ビシュケクでは探せばあるだろう。きちんと探したことはないが、バスとかで通り過ぎながら「あの辺の写真屋が怪しそうだな」という目星はつけている。しかし、我が村にはフィルムを現像できる店はない。

フィルムカメラのユーザーは少なくなったとはいえ、日本なら今でもフィルムの現像は扱ってくれる。当然と言えば当然なのだが、貧しい国にいってしまうとそれも当然ではないのかも知れない。デジカメは高くて買えないが、昔のフィルムカメラならあるぞ、という人がいても、フィルムも入手しづらいし、現像もする所がないとなると、無用の長物になってしまう。

インスタントカメラというのもあったが、その代表的なメーカー(ポラ●イド社)も新しいカメラは生産しなくなっているんじゃなかったかな、確か? デジカメの中には「トイ・カメラ風」という風合いで撮影できるものも出ているから、フィルムのトイ・カメラもやはり廃れてしまうのか…。

平成ひと桁あたりまでは、写真は印画紙に焼いたものを見るのが当たり前だったんだが。いつの間にか、モニターで見るのが当たり前になってる。また数十年したら、今の我々が想像もしないような形態で、映像を記録し見ることになっているんだろうか。マトリックス的な?

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