【キルギスツアー】来訪感謝

友人が日本から旅行に来ていた間、私は彼らのガイド兼通訳として同行していた。なにせ、メンバーのうち一人もキルギス語はおろかロシア語も話すことはできない(日本人でキルギス語を話せる人は、100%近くが協力隊OB/OGではないか?)。

乗り合いバス・タクシーに乗る時、カフェで食事をする時、ホテルのチェックイン、もろもろ、現地で生活している者にしてみれば、慣れていて、当たり前のようにやっていることも、旅行者にとってはすべてが戸惑いの場面であり、通訳が必要になる。そんなふうにして数日を通訳して過ごしたのだが、これは良い経験であった。

意外だったのは、普段の自分よりも現地語での会話量が豊富だったことだ。旅行者と現地の人との間を通訳することで、必然的に話すことが増えた。自分独りだと、ある程度自分で判断して、あるいはいちいち人に訊くのが面倒なので省くから、会話をせずに済ませていることが多いのだと気付かされた。

もう一つ意外だったのは、結構、私の語学力でも何とかなったということである。普段、職場の書類とかを見ると、一つひとつが分からない単語で、「ロシア語を始めて1年以上経つのに、まだこんなに分からんのか、オレは…」と意気消沈、自信喪失していたのであるが、そんな私でも旅行者のガイド、通訳は何とか勤めることができた。もちろん、仕事と遊びでは使用する語彙の数がまったく異なるが、要は伝えようとすれば、手振りなりを交えて何とか伝えようとするもの、ということだ。これまで、語彙力の乏しさに引け目を感じて、話す機会を減らそうとしていた自分もいたから、ちょっと視点を変えさせられた。

旅行のガイドをすることで、私自身もあらためてキルギスの文化に触れることができ、それも良かった。それに、1年以上住む中で、キルギスの嫌なところも多々感じるようにはなっていたのだが、旅行者から「キルギス、良い所だね~」と言われれば、それは嬉しく感じたのであった。私なりに、キルギスの良いところを紹介したりもしていたし、自分でも「あ、キルギスにはそんな良い所があったのか」と再発見する機会にもなった。

それに、今回は、日本から色々な物資を運搬してくれ、おかげで私の生活はにわかに日本食バブル期に入っている。ガイド兼通訳の経験で得たものより、やはり現物の功利か…。いずれにせよ、日本から遙々《はるばる》訪ねてきてくれた友人達に感謝である。

このブログを読んでいる方で、もし友人・知人に青年海外協力隊に参加している、あるいはこれからするという人がいるなら、是非、その友人が派遣されている間に旅行することをお勧めしたい。協力隊員は現地語も話せるし、ガイドブックには絶対載らないような地元の名所をたくさん知っている。普通の旅行とはまったく異なる旅行ができる。それに、私も含めて協力隊員は、結構、自分の住んでいる国あるいは町、村を多くの人に見てもらいたいと思っているものだ。

協力隊員はあなたの訪問をきっと喜んで迎えることだろう(ただし、訪問する際には日本食を手みやげにすることを忘れずに)。

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