NHKのラジオ第2放送には諸外国語の講座番組がある。そのことは、多くの人が知っていると思うのだが、実際にこれらの番組を活用している人はどれくらいいるのだろうか。
通勤電車の中で、ヘッドホンをして、NHKの語学番組のテキストを手にした人を見ると、番組を聴いているのだろうと思う。ラジオ番組を録音して、メディアプレーヤーで聴いているのだろう。通勤時間が放送時間と合わないこともあるのと、電車内だと電波状況が悪い(トンネル通過時、駅停車時など)ことなどから、家で録音しておいたものを聴くほうがよいのである。
大抵の人は英語の講座を聴いているのだが、たまに英語以外のテキストを手にしている人を見かけると、どんな仕事の人なのかとか、どんな必要があってその言語を学んでいるんだろうかなど、横目でチラ見しながら想像していたものだ。
かく言う私も、協力隊参加が決まって、ロシア語圏の国(キルギス)へ派遣されると分かったので、派遣前の半年間は、通勤電車の中でNHKラジオのロシア語講座を利用していた一人である。
NHKの語学番組は、英語以外の言語は半年タームで構成されている。つまり、4月と9月に新規スタートとなっている。今月は新規スタートの月で、既に半分が過ぎてしまったが、ちょっと頑張れば追いつける範囲であるから、この機会(どんな機会かわからんが…)に、何か一つ外国語を勉強し始めてみるのも面白いかも知れない、とお勧めする。
英語に対しては、長年やってきてものにならなかったという苦手意識を潜在的に持っている人が多いと思うので、「外国語=英語」という観念を捨てて、別の言語に手をつけてみるのもよいではないか。個人的な経験だが、英語以外の言語をやると、英語の文法と比較したりするので、英語についての理解が進むことがある。
また、新しい言語をやってみて、英語のほうが楽だという感想を持つこともある。何だかんだ言っても、英語に関しては覚えた(覚えさせられた?)単語数がそれなりに蓄積しているから、単語をつなぎ合わせれば、何とかなることもある。新言語だと、ほとんどすべてが新単語(中国語は文字の上では理解できる単語がある)だから、それに比べると英語のほうが楽に思える。英語が楽に思えるとすれば(実際には言語学習で「楽」して覚えられることはないのだが)、英語以外の言語に手を出してみるのも効用がありと言えるのではないだろうか。
という訳で、日本にいる人限定だが、外国語講座での勉強を始めてみることをお勧めする次第である。
(テレビ、ラジオ共に9月から新講座スタートしている)
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