我が家の弦楽器4兄弟の話題に関連するが、今、私の部屋にあるコムズ(キルギスの民族楽器)は、私にとって2本目のものである。2本目は、日本に持って帰り、そのまま自宅に置いてきた。元々、複数本は持っておきたいと思っていたのだが、来年、任期を終えて帰国する時に、それをまとめて運ぶのは難儀すると予想されるので、分散して持って帰った。
村にいるコムズ制作者に注文をして、先日、納品をしてもらった。
最初、糸巻き部の調子が悪い(きちんと固定されない)ので困っていたのだが、3日目くらいには良い状態に収まっていた。生楽器だから、使っているうちに状態が変わるということなのか…? ギターとかも、弾けば弾くほど鳴りが良くなるというが、コムズもそういう性質を持っていると思う。材料の板が、音の振動で変化するとかいう話である。
2本目のコムズの胴体部に、ちょっとした加工を施した。日本で購入してきたゴルペ版を貼り付けた。ゴルペ版とは薄い透明シートで、激しくストロークをするフラメンコギターで、爪によるボディへの傷を防ぐためのもの。1本目のコムズは結構こすって板が削れていたので、気になっていた。それに、手垢・爪垢も着いて汚れてもいたので、それも防ぎたかった。
元々ギター用の物なので、形状をコムズに合わせてカッティング。サウンドホールも作って、いざ貼り付け。思いの外、よい仕上がりだったと自己満足していている。演奏していても気にならない。音も悪くはなっていないと思う。
キルギスのコムズチュ(コムズ奏者)から見たら邪道と言われるかも知れないが、まあ自分の趣味の世界の話だ、これで良しとする。
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