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2012/04/09

「海洋天堂」上映会

私の配属先である障害児親の会の中の自閉症児の親たちが、自閉症のことを知ってもらおうということで、映画館を借りて自閉症の人とその家族をテーマにした映画の上映会を開催した。

映画は「海洋天堂」。主演はジェット・リーで、昨年あたりに日本でも公開されていたはず。

自閉症に関する映画ということで名前は知っていたが、キルギスにいたので見ることはできないでいた。帰国したらDVDをレンタルして見ようと思っていた映画だったが、図らずもキルギスにいる間に見ることになった。

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(上映前の映画館前)

父子家庭で父親は末期の癌。自分の死後、自閉症の息子の面倒を誰が見てくれるのか、というのがテーマ。内容の詳細は、ネットで調べればすぐにみつかると思うので省略。

映画の終盤、会場のあちらこちらから鼻をすする音が聞こえた。今日は、自閉症児の親たちもかなり来ていた。もちろん、親でない人も感動していただろう。

映画の舞台は香港だと思うが、自閉症の人や家族が利用できる福祉サービスはまだ少ないように見受けた。キルギスはそこよりもさらに少ない。親たちが不安や心配を抱えるのも当然であろう。これから5年後、10年後、この国の福祉サービスはどう変わっていくのだろうか…。

映画の上映後、会を主催したグループのメンバーが、自閉症についてのアピール、また相談をしたい人のために連絡先を案内するなどをしていた。障害児者の家族が連携することで、また新たな動きができていくと良いと思う。

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(会場は7~8割程度埋まっていた)

ところで、こんな真面目な上映会の話をしていてなんなんだが、映画の中で、主人公が荷物を入れるのに使っていた袋が、キルギスでもよく見かける“バザールバッグ”であった。「へぇ、香港にもバザールバッグがあるんだ」と私の目を引いたのであった。

2012/03/28

自閉症児の指導教室、開始

ビシュケクに引っ越したのが2月27日。日付でいえばちょうど1ヶ月目。

新しい配属先には、自閉症児の指導教室を開くので、ノウハウを伝えてほしいということで呼ばれた。

この1ヶ月、自閉症児の母親で、将来的にはこの教室の先生になる予定の人と一緒に準備をしてきて、今日、その彼女の息子を教室に連れてきてもらって、初めての指導を行った。

何事も初めてというのは緊張するものである。事前にその子の情報も取っていたし、セオリー通りに準備をしてきたつもりであるが、本番では何が起こるか分からない。もし、今日、上手くいかなければ、センターのスタッフや保護者たちからは、「こいつはあてにならんな」と思われる可能性もある。

そう考えると前日は寝ることもできなかった。ということは全くなく、私の場合、こういうプレッシャーの時はかえって現実逃避で寝てしまうのだ、ハ、ハ、ハ(って、笑い事ではないけどね)。

で、結果から言えば、まあ上々のできだったんじゃないか、と。

自閉症児者って、何をすべきかが明示されていれば、自閉症でない人たちよりも余程集中してそのことをやり遂げようとする、と私は思う。時には気の毒なくらい、実直にやる。私にもその10分の1でも集中力があれば、と思うこともしばしばなのだが…。

今回の子供についても、彼が何をすればよいかが分かるように環境を作ることがメインのテーマであった。もちろん、初めて入る教室だから、ポイントごとに誘導・指示は必要であったけれど、全体的には拒否的になることもなく、ほんと健気なほどに学習課題に取り組んでくれた。

っていうか、そもそも、ここのお母さんが家でも相当頑張って教えているという下地があるのだ。私の力ではないので、偉そうに言えることは何もない。でも、誰の業績かということ以前に、キルギスでこのような取り組みが始まったことの意義を記しておきたい。

もちろん、既に運営されている指導教室はあると聞いているし、首都には今の日本で言うなら特別支援学校・学級(昔の養護学校・特殊学級)もあるから、私の配属先が「初」というわけではない。でも、多分、ここはやっている運営の仕方も、指導の方法も他とは異なる、自閉症児たちとその家族たちのための教室になると思う。そうなってほしい。

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(日本で同僚だった皆さん、キルギスでも同じようなことをやってまっせ~)