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2014/01/17

久しぶりにキルギス訪問

久しぶりにキルギスに来ている。

首都のビシュケクは雪だった。
買い物をしに外に出たが、耐えられぬほどの寒さではなかった。

ЦУМ(ツム、百貨店)も、確か以前、外装の修繕をしていたはずで、韓国の某企業のロゴが大きく出ていた。

ЦУМ

街中にはあいかわらず野良犬がウロウロしていた。

wild dog
(この一匹だけではなく、他にも野良犬はいた)

「野良犬も住める町づくり」を推奨している私としては、うれしい光景である。

2012/06/17

キルギス「ビッグベン」

イギリスには「ビッグベン」という時計台があって、それがイギリスを象徴する物の一つなのだそうだ。BCCの国際放送でも、正時の時報はビッグベンの鐘の音が流されていたように思うが、私の記憶違いだろうか。

この写真は、ビシュケクの中心部(Чуй-Советская,チュイ-ソビエツカヤ通り)にある、キルギス電話公社の建物。ここに時計台がある。

鐘が鳴るわけでもなく、キルギスの人にどれだけ認知されているのかは知らないが、まあ、それなりに立派にそびえ立っている。

周囲にだんだんと高い建物が建ってきているから、そのうち、それらの建物に隠れて見えづらくなる日が来るのかも知れない。

2012/06/14

自動販売機

第2ビシュケク駅の構内で見つけた自動販売機。

自販機
(第2ビシュケク駅ロビーの自販機)

菓子と飲み物が買える自販機で、ためしに何か買ってみようと紙幣(50ソム札)を挿入しようとしてみたが、吸い込まれず、結局買うことはできなかった。

なぜに自販機などを紹介したかと言えば、自販機はキルギスでは珍しい物だからである。私が知っているのは、この第2ビシュケク駅と、ЦУМ(ツム)という百貨店の2階にある物しか知らない。

日本でなら自販機は珍しい物でもなんでもない(商品の取り出し方法が変わっていたりする「珍しい自販機」はあるけど)。ただ、私が旅行などで行った経験や、人から聞く話では、日本以外の国では自販機というのは一般的でないことがほとんどのようである(私は事情を知らないのだが、韓国なんかはどうなのであろうか?)。

「なんでだろ~、なんでだろ~?」と思うのだが、一つには、多くの国では自販機は盗難の対象になりやすいからだという。確かに、自販機の中には売上げと釣銭の金が入っているし、商品自体もあるわけだから、犯罪者にとっては狙う対象になることは考えられる。

だから、日本のように屋外に自販機が設置されているのを見ると、多くの外国人は驚くらしい。そんなふうに商品が販売されている姿は、お国では見たこともなければ、想像さえしたことがないのではないか。確かに、私がキルギスで見た自販機の2台ともが屋内に設置された物である。つまり、昼間は店員なり駅員なりの目が届き、夜間は鍵をかけて人が侵入できない場所に置かれている。

そんな話を聞くと、自販機というのは、(悪化しているとは言われるけれど)日本の治安の良さの象徴のような物とも言え、ちょっと違った意味合いで見えてくる。

2012/05/24

毎年恒例の温水供給停止

去る5月11日(だったと記憶している)から、ビシュケク市内の温水供給が止まった。「温水供給」と言うだけでは、このブログを読んでいるほとんどの人にはピンと来ないんではないかと思う。

日本で温水と言えば、各家庭でガス、または電気で水を温めたものを使っている(それ以外もあるのかな? 薪で湯を沸かして使っているとか)。その環境ならば、ガス、電気が止まれば温水も出なくなる。ただ、ビシュケクの環境はそれとは違うので、説明が必要である。

ビシュケクの温水というのは、各家庭で沸かすのではなく、「温水工場」みたいな所で湯を沸かして、それを全市内にパイプを通して供給している。偉そうに書いているが、私もそのパイプを実際に見たことはないので、どこをどう通っているのかとかは分かっていない。ただ、「温水工場」と私が勝手に思い込んでいる煙突があって、それは写真に納めてある。

chimney
(温水工場の煙突?)

これらの煙突は、ビシュケクの中でもひときわ背が高く、地方からビシュケクに来る際、ランドマーク的な存在として目に映る。

聞くところでは、温水工場から温水を供給する際に、そのパイプ自体が温水で温まって暖房となっているらしい。そのため、チョルポン・アタという町では、暖房が必要な冬場は温水が供給されるが、暖房が止まる時季は温水供給も止まるのだと、かつてその町にいた先輩隊員が話してくれた。

ビシュケクで温水供給が止まるのは、設備のメンテナンスのためだそうで、おそらく湯を沸かす装置の点検や、湯が通る配管の補修なんかが行われているのだろう。先に挙げたチョルポン・アタという町では夏の間、温水が出ないらしいが、ビシュケクの場合はメンテナンスが行われる1ヶ月の間だけの供給停止である。

2012/05/08

交通整理? 渋滞原因?

ビシュケクの大きな通りの交差点でしばしば見られる光景に、交通警察と呼ばれる交通の取締りを専門にする警察官が、交差点の真ん中に立って、通行の流れを指示・誘導していることがある。

gai
(交差点の真ん中で交通整理をする交通警察官)

この交通整理は信号機よりも優先されるようで、たとえ自分の進行方向が青信号であっても、交通警察官が「待て」の指示を出していたら待たなければならない。

なんでこういうことをするのかというと、一つは、政府要人(大統領、大臣)が公用車で移動する際、信号で止まることなく通行できるように、進路になる道を交通規制するのである。まだ動画は撮れていないが、帰国までには必ず取りたい光景で、高級車がその前後にパトカーを従えて、ノンストップで目の前を通っていくのは大名行列と言おうか、特別扱いであることをまざまざと見せ付けられる思いである。

こういう場合は、政府要人の車が通り過ぎるまで、10分くらい待たされることも普通である。まあ、これは要人のセキュリティ確保という意味もあるだろう。

これとは別に交通警察官が交通整理をしていることがある。これがどういうことなのか、私にはよく分からない。

ビシュケクでは車の所有台数が増えて、平日の日中は交通渋滞が常態化している通りがいくつかある。で、そういう渋滞を解消させるために、交通警察が出て、流れを整理しているのだろうと理解していたのだが、どうも見ていると、交通警察が交通整理をし始めると、かえって交通の流れがいびつになり、渋滞が悪化しているように見える。

十字路の縦横の道の一方を止めて、他方を通行させるのだが、その基準がよく分からない。しかも、待たせる時間も警察官の裁量任せのようで、5分くらいずっと進めない場合もある(もちろん5分間通行が許されている道もあるわけだ)。

見ていて、「なんでそれをする必要があるの?」と思わずにはいられないのだが、何かの役には立っているのだろうか? 警察官の権威誇示?

しかし、待たされているドライバーのほうも、ただおとなしく待っているわけでなく、あまりにも規制時間が長くなると、クラクションを鳴らして警察官をせっつく。列の後ろのほうで待たされている車からもプープー、パーパー、クラクションが鳴る。警察官に向かってクラクションを鳴らしている国なんて、そうめったにあるもんじゃないのでは? そこがキルギスの面白いところであるように思う。

2012/05/03

デモはなし

5月1日から公共交通料金の値上げが実施され、それが引き金となってデモが起こるかも、ということで多少の用心はしていたが、結局、デモはなかった。

私は通勤にマルシュルートカを利用しているが、今まで8ソムだったのが10ソムとなって、大きい札を心理的に出しやすくなった気はする。8ソムだと、10ソム、20ソム、50ソムと、どの紙幣を出しても小銭(2ソム)の釣りが出る。

運転手は運転をしながら、釣り銭も用意して渡すので、手が空いていない時は、釣りは後回しになる。あるいは、小銭がない場合も、小銭で支払う客が乗って来るまで待たされる場合もある。そういういくつかのケースで、マルシュの中で釣り銭を受け取るのは難しい時があり、何度か釣り銭をもらい損ねたこともある。

料金が10ソムの場合、20ソム紙幣で支払えば、10ソム紙幣、または10ソム硬貨の釣り。50ソムで支払えば、20ソム紙幣が2枚で釣りはちょうどとなる。

かと思えば、釣りがジャラ銭で返ってくることもあるから、こちらの思惑通りにはならないのではある。

2012/05/01

公共交通料金の値上げ

今日、5月1日からビシュケク市内の公共交通料金が値上げされるそうだ。昨日、職場に来ているアメリカ人ボランティアから教えてもらった。「値上げに反対するデモが起こるかも知れないから、念のために気をつけたほうが良いよ」とアドバイスをもらった。

私なぞは、「ああ、値上げになるのか」と料金のことしか思わなかったが、そのアメリカ人は2010年にキルギスで起こった革命当時にビシュケクにいたので、そういうことに注意が向くのかも知れない。

今回の値上げは、マルシュルートカ(乗り合い小型バス)がこれまでの8ソム(14円)から10ソム(18円)、路線バスが6ソム(11円)から8ソムとなる。日本円で見ると微増だが、値上げ率で見るとマルシュルートカが125%、路線バスが133%。例えば、180円のバス・電車の料金が200円に上がったとして、その場合の値上げ率は111%だから、そういうのと比較すると、ビシュケク市民にとっては負担感が大きいのも想像できるのではないか。

私を含めて、協力隊たちは日本人なのだから、“たった4円”の値上げと受け止められなくもないが、半年、1年と現地で暮らしていると、その“たった4円”が高いものに感じられるのだ。だって、出勤時の往復で考えたら毎日4ソムの値上げ。月20日出勤で80ソムの値上げとなる。

とは言うものの、ビール1Lでそれくらいの値段がするわけで、交通料金の値上げに関わらず、しょっちゅう無駄遣いはしているのだから、値上げのことをとやかく言うのも恥ずかしいのではあるが…。

2012/04/16

食材調達

ビシュケクには中華系、韓国系の食材店がいくつかある。キルギス食材の中をいくら探してもない物も、それらの店だと割と簡単に手に入るので、たまに買い出しに行く。

キルギスの食材店にはない物というのは、例えばオイスターソース、豆板醤、コチュジャンなどの調味料。ごま油もキルギスの店では見たことがない。豆腐もキルギス食材店にはないが、中華・韓国の店なら買える(日本の絹ごし豆腐のようなのはない)。

生姜、もやし、山芋、チンゲンサイなどの野菜も、キルギスでは使わないようで一般には売られておらず、中華食材店に探しに行くことになる(生姜はトルコ系のスーパーに売っていると聞いたが)。

これらの一般のキルギスの食材店では売っていない食材というのは、つまりキルギス人は使わない、食さない食材ということになるだろう。キルギス人の家庭では、食べ慣れた料理のレパートリーの中で食事をしている感があり、外国の食材を使って新しい料理を作ってみようという気持ちはあまりないのかも知れぬ。いや、気持ちの問題というよりも、そういう輸入食材は高価なので、わざわざそれを使うという気にはならないのだろう(国内の食材で十分おいしい)。

醤油だけは中華・韓国食材店以外でも簡単に手に入る。キルギス料理でも「ボソラグマン」という焼きうどん風の料理の味付けに醤油が使われる。キルギスで売られている醤油は中国のものがほとんどで、風味などが日本の醤油とは異なる。自分で肉じゃがなどの煮物を作る際、どうしても「何かが違う」感じになってしまうのだが、まあそれは仕方がない。

中華系、韓国系食材店があるのは首都ビシュケクの話であって、田舎に行けば上記に挙げた物はまったく手に入らない。ビシュケクだけが突出して物が豊富なのである。

2012/04/14

タンおばさん&ショロおばさん登場

いつ、おばさんたちを見かけ始めたのか、正確に思い出せないのだが、まだ4月になっていなかったと思うから、3月の最終週くらいだったろうか。おばさんたちが道の辻ごとに現れだし、ビシュケクの春の到来を感じた。

キルギス人は主に遊牧民だったこと、現在も酪農(羊、牛、馬)が主要な産業であることから、食文化の中に乳製品がたくさんある。馬乳や牛乳を発酵させた飲み物をキルギス人はよく飲んでいる。それらは家ごとに自家製のものもあるのだが、商品化されてペットボトル売りされているのもある。そういうドリンクを作る会社が、キルギス国内では上位企業にもなっている。

それらの会社は、ペットボトルを店舗売りするだけでなく、街頭に販売員を配置して、コップ1杯からの手売りもしている。冬場はいなかった販売員が、暖かくなると営業を開始する。販売員はほとんどが女性、若い人もいるが、なんとなく「おばちゃん」と呼ぶ方がいいようなユニフォーム、貫禄で客待ちをしている。「タン」「ショロ」は製品名、メーカー名であり、私の周り(協力隊員)では彼女らを「タンおばさん」「ショロおばさん」と呼んでいるのだ。

TAN_obasan

SHORO_obasan

発酵乳ドリンクを売っていると書いたが、それ以外にも麦などの穀物を混ぜて発酵させた飲み物や、アイスティーも扱っている。使い捨てのプラスチックコップ200mlくらいで8ソム(13~14円)程度。倍のサイズのコップもあるし、ペットボトルにも詰めてくれる。

3月末におばさんたちが出現し始めた頃は、まだポツリポツリという感じだったが、今はビシュケクの大きな通りの交差点ごとに店が出ている。面白いのは、ライバル会社同士が並びで店・販売員を置いていて、おばちゃん同士は客が来ない間はフツーにおしゃべりなんかをしているし、釣りの小銭がない時は隣の販売員に両替を頼んだりしている。こういうの、いいと思いません?

ビシュケクの人たちにとっては「のどが渇いたから1杯」と気軽に立ち止まって、おばちゃんたちからドリンクを買っている。ビシュケクの街頭に自動販売機はない(首都にないのだから、当然、地方にもない)が、こうして手売りで飲み物を買える。慣れるとこちらの方式独特の楽しさもある。不愛想なおばちゃんも多いが、別に客に喧嘩を売っているわけではない。この国で1年半以上も暮らしていると、こういう態度のほうが客に媚びておらず、かえって「フツー」の商売のようにも見えてくる。それに、そういう不愛想な人が多いだけに、たまに愛想のいいおばちゃんに出会うと、「ここで買って良かった」と思えるメリット(?)もある。

冬場はタンおばさん、ショロおばさんたちの店は出ないと書いたが、寒い時季はあえて道ばたでドリンクを買って飲もうという通行人はいないからだろう。それに、マイナス10℃を下回るような寒さの中で、おばちゃんたちも何時間も座り続けてはいられまい。なにより、その気温では飲み物も容器の中で凍ってしまい、コップに注ぐことができない。

2012/02/28

引っ越し出迎え

27日の引っ越し、ホームステイでの一人部屋暮らしだから、荷物はそんなに増えないだろうと思っていたが、引っ越しのために荷物をまとめてみると、結構増えていた。車への積み込みを手伝いに来てくれた同じ村の隊員もやや呆れていたかも…。

書籍類が増えたことと、子供らの指導に使えそうだと拾い集めてきた段ボールなども量は多かった。あとは先輩隊員にもらった(引き継いだ)照明器具だとか電気湯沸かしポットとか。

ビシュケクの新居に着いて、車から部屋に荷物を運ぶのは、一人で何往復もするはめになり、荷物を増やしてきた自分を恨んだ。

独り暮らしは日本にいた時以来、久しぶりという感じである。一番楽しみにしていたのは、自分でキッチンを好きなように使えることだ。近所の小店で調味料を購入。露店の八百屋も出ていたのでじゃがいも、にんじんだのを買う。それで簡単なスープを作り、あとは近所のサムサ屋でサムサを買って済ました(サムサはひき肉・玉ねぎを包んで焼いたパイ)。

引っ越し祝いという訳ではないが、ビールを買って飲んだ。ホームステイ先だと部屋で酒を飲むのは控えていたから、独り暮らしになってその気兼ねがなくなった。実は、これが一番気をつけなければならないことだと思っている。飲酒量が増えるのではないか、と…。

夕食中、ビールのコップから何かが這い出してきたのでギョッとして見ると、小さなゴキブリであった。バコンバエバ村では1年半、一度も見ることがなかった。キルギスは北海道くらいの緯度にあり、冬場の最低気温は一番暖かい地域でもマイナスになるから、自然環境ではゴキブリは棲息できないはずだと思うが、暖房設備の整ったアパートなどに一旦入り込んでしまえば、ゴキブリにとっては棲めない環境ではないということだ。

そう言えば、北海道でも、マンションなんかでは本州から引っ越してくる人の家財道具なんかにくっついて(あるいは卵の状態で付着して)上陸し、そのままマンションの暖房に助けられて繁殖をするのだと聞いたことがあるから、ビシュケクのゴキブリもその先祖は、外国からの輸入家具とか旅行者の荷物にくっついてやって来たのかも知れぬ。

と、そんなことを考えたのは後のことであって、私の引っ越しを出迎えてくれたゴキブリはすぐさま潰されてしまったであった。