こちらは9月が年度の始まり。学校は9月1日に始業式を迎える。新一年生にとっては、この日が入学式である。
学齢前は、私の配属先の障害児者センターに通っていた子供のうち、何人かが新一年生として入学式を迎えた。その式に出るため、ショーラコル(配属先の名称)のスタッフも学校を回っていた。私は写真撮影を頼まれ、随行。
こちらの入学式は校庭で行われる。日本だと、(私の学校時代の経験では)、体育館に椅子を並べて式をしていたと思う。今日見た学校では校庭でやっており、来賓以外は子供も付き添いの保護者も立ったままでの参加であった。雨だったらどうするのだろうかとは思う。
もう一つ、日本の入学式と違うと思ったのは、全校生徒が入学式に参加していること。というよりは、始業式と入学式が同時に行われている。私は都市部の学校であったせいもあり、入学式は一年生と保護者だけ(ひょっとしたら最上級生も列席していたかも)であった。日本でも生徒数が少ない地域であれば、全校生徒参列で新入生を迎えているのかも知れない。
こちらの学制は、日本でいう小学校から高校までが一貫しており、同じ校舎で学ぶため、この日の始業式でも、新入生の7歳の子供たちから最上級の17歳の生徒までが並んでおり、下の子は「小さぁ~」という感じだし、上の子は「でっかいのがいるなぁ~」という感じで、微笑ましかった。
だいたいが、自分の成長の過程なんて、毎日の中で意識することはないものであるが、こうして新学年に新入生を迎えると、昨年度まで一年生だった子らも、「あ、俺たち/私たち、上級生になったんだ」という気持ちから、自分が一つ歳をとったことを自覚する。今年度、最上級生になった子らも、昨年度までは自分たちの隣にならんでいた上級生がいなくなり、自分たちが一番端に並んでいる事実から、自分たちが最年長学年であり、下の生徒たちの面倒を見、手本とならなくては、という自覚が生まれる。
最上級生たちの堂々とした雰囲気に、なにやら勝手に頼もしさを感じながら見ていた。
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