旅行者の出迎えと見送りで、キルギス第一の空港「マナス国際空港」へ行った。
日本からのルートは成田→モスクワ→ビシュケク(キルギス)という順で、ビシュケクへの到着は朝の5:10という時間。朝4時にビシュケクを出て、約30分で空港へ。
(入国手続き、荷物受け取りで20~30分はかかるから、今思えば、そんなに早くに着いていなくても良かったのだが…)
早朝であったが、空港には出迎えの人が相当来ていた。ここの空港は24時間運用で、深夜発着便もあり、その時も出迎え・見送りの人達は来ているのだろう。「お疲れさま」という感じもするが、遠路はるばる到着した、あるいはこれから旅立つ家族・友人の姿を見ようというのは、人情というものだ。
出迎えの人の中には、到着口から出てきた人と抱き合って泣いている人もいた。私が日本からの客人を見送りに行った時にも、家族の見送りに来て泣いている人達がいた。
それぞれどういう事情があるかは分からないが、空港や駅というのは別れと再会の場所なんだな、と。
別のテーマでブログに書こうと思っていたことだが、キルギスでは、国内では仕事がないため、あるいはより高い収入を求めて、国外に出稼ぎに行く人が多い。私の住んでいる村には帰国した隊員も含めて、4人の協力隊々員が住んでいる(いた)が、どの家庭も、息子、娘の夫、あるいは息子(娘)夫婦の誰かしらがロシアに出稼ぎに行っている。家族の出稼ぎ率100%。
全国レベルで家族の出稼ぎ率が100%とは思わないが、私の身近でもこれだけいるのだから、相当な数が出稼ぎに行っていると思われる。
私のホームステイ先の家の娘夫婦は8月にロシアに行ったが、期間は5年だそうである。途中で一時帰国することもあるだろうが、移動費のことを考えれば、2年に1回が現実的か…。大家族で育って、家族は一緒にいることが当たり前のキルギスの人達にとっては、長い別れになるのかも知れない。それだけに、見送りは惜別の涙、出迎えは再会の喜びの涙が自然と溢れる(みんな出稼ぎに行っている人なのかは分からないけどね)。
日本人旅行者を出迎え・見送りに行った空港は、色んな人生が交錯する場所であった。
0 件のコメント:
コメントを投稿