携帯電話、デジカメ、ミュージックプレーヤー、ノートパソコン等々、身の回りに携帯式の電子機器が日常的にある世の中で、充電式電池の使用が当たり前になっている。
そんな状況だから、充電池を長持ちさせて使うのは、そういう機器を使っている人には必要性の高いことがらだと思う。充電池の寿命を長持ちさせるためのコツなど、すでに常識なのかもしれないが、知らない人もだろうから、自分のブログに書いておこうと思う。
(なお、記事の内容自体は、私がこれまで製品の説明書などで知ったことである。ネットを検索すれば、もっと詳しい情報もあるはず)。
使いはじめ (これが一番重要!)
どうやら、充電池を長持ちさせる一番重要なポイントは、充電池を初めて使う時にあるようだ。買ったばかりの充電池は、まず充電をしなければならないのが、このときに必ず「フル充電する」こと!!
ついつい新しく買った製品を早く使いたくて、充電が完了する前に充電を止めてしまいがちだが、これが良くない。この一番最初の充電で、その電池の本来の容量の7割までしか充電しなかったとすると、その電池君は「あ、俺の限界はこの辺なのね」と思って(あくまで擬人化した話、念のため…)、それ以降はどんなに長く充電しても、その7割のレベル以上は充電されないようになってしまう(らしい)。
電池の内容物(ニッケル水素とか)すべてを働かせるために、最初にフル充電して「お前ら、全員よく働くように!」と言い聞かせるための作業が、初回のフル充電である。
ちなみに、協力隊の派遣されている地域では停電がお決まりで、最初の充電中に停電になり、その後、充電しても電池が長くもたないというのはよく聞く話である…(合掌)
フル放電
次に、フル充電し終わった充電池は、電池容量がゼロになるまで放電すること(ひょっとしたら、専門的には「放電」という言葉は意味が違うかもしれぬ。要は、電池を使い切るということ)。これも電池君に「俺はここまで仕事できるのね」と覚えてもらうためである。
デジカメとかなら、動画モードとかにして、とにかく電池がなくなるまで撮影させておく(机の上に放置)。動画モードで「電池残量がありません」と表示されても、まだ余力は残っているので、静止画モードにしてフラッシュありで撮りまくる、または再生モードにして先ほど撮った動画を電池が切れるまで再生する。これくらいすると、かなりゼロに近いところまで使い切れる(この作業は停電に関係なくできる)。
使いはじめには、この「フル充電→フル放電」を2~3回繰り返すといっそう良いらしい。
日常のメンテナンス (基本は同じ)
最初のフル充電・放電の後の、日常的なメンテナンスも基本は同じである。すなわち、マックスまで充電してから使い(それまでは充電を中断しない)、電池が切れるまで使い切る(それまでは充電しない)ようにする。
携帯電話なんかは、毎日寝る前に充電するという人も多いだろうが、こういうのは充電池を長持ちさせる観点からは良くないはずだ。私などは、電池を長持ちさせたばかりに「充電してください」(英語だと"Battery Low!")メッセージが出るまで粘る。そのおかげで、大事な時に電池が切れるという目にも何度もあった。自業自得である…。
元々電話の使用頻度が低い私のような場合はそれでもご愛敬で済むだろうが、人によってはそうはいかぬだろうから、できるだけ使い切ってから充電するようにするしかないだろう。
満タン表示にだまされるな!
携帯電話の充電などで誰でも経験があると思うが、短時間しか充電しておらず、フル充電されていないはずなのに、バッテリーメーターはフルになっていることがある。この現象は、先述した「7割の充電しかしてなくても、電池君はそこを限界値だと思ってしまう」ということを示している。事実、そういう時の電池のもちはすぐにだめになる。
こういう中途半端な充電を繰り返すと、せっかく最初にフル充電・放電をしていた電池でも、劣化が速まってしまう。
未使用状態も禁物
携帯電話ならほぼ毎日使うだろうが、デジカメ、デジビデの類になると、気づけば1~2ヶ月、まったく使っていなかったということも出てくる。充電池の説明書を読むと、こういうのも良くないそうだ。
充電池を長持ちさせるためには、週に一度くらいはその機器を動かし、充電池を働かせて置く方が良い。そういうことを知る以前は、「充電池を長く使うために、休ませるほうが良いだろう」と信じ、いざ使おうと思ったら充電容量が極端に下がっているという経験もあった。真空パック食品と同じで、袋を開けるまでは鮮度を保てるが、一度袋を開けたら早めに食べきらないといけない(充電池はまた復活させられるから、例えが適切ではないが…)。
私の場合、デジビデを持ってきてはいるものの、使うことが少ないので、土日に電池使い切り→充電をするようにしている。
充電池も、昔と比べれば断然性能は上がっている(技術者・開発者に感謝)。それでも使い方次第で、その性能をダメにしてしまうこともあれば、高い性能を長く使い続けることもできる。
携帯電話を半日に一度は充電をしないともたないという状態の人を見かけることがある。こうなるとそろそろ充電池そのものを交換しないと無理だろう(何か復活の方法があれば教えてもらいたい)。新しい充電池を買ったら、是非、長持ちさせる方法を試してもらいたいものである。