次の日曜、2010年10月10日に、キルギスの総選挙が行なわれる。
選挙運動について、私が見た範囲でブログに記録しておく。
政党PR垂れ幕
バコンバエバの中心部。建物の壁一面に、政党のPR垂れ幕が掛かっている。異なる政党の垂れ幕が並んでおり、このビルのオーナーはどちらを支持しているのか不思議に思う(あるいは、オーナーは壁の使用料を取って、垂れ幕を掛けさせているのだろう)。
別の建物にも垂れ幕。政党カラーは赤と青が多いような気がする。候補者を擁立している政党数はすごく多いらしい。キルギスの人に「どれくらいあるのか」と尋ねても、「すごくたくさんだよ」という回答だった。
壁ポスター
これはビシュケクで撮った写真。壁に政党のポスターが貼られている。日本では、確か、候補者が掲示できる選挙ポスターは数が一定に制限されているのではなかっただろうか。それに、掲示できる場所も指定されているはず。キルギスには、そういう制限はないのだろうか?(多分、なさそう)
(日本の選挙ポスターはこんな感じ。今年7月の参院選の時に撮った写真。)
あと、私のいるバコンバエバは住民のほとんどがキルギス人(←民族としての)で、日常の言語もキルギス語であるので、選挙ポスター等もキルギス語のものしか目にしない。
先週、所用で首都のビシュケクに行った際、あっちではロシア語のポスターもあった。首都にはロシア系住民も多くおり、店も基本的にはロシア語であるためだ。「なるほど、こういう所でも選挙戦略の配慮が必要なんだな」と思った。
選挙戦略の話ついでに記すと、擁立する候補者も、選挙区ごとにキルギス系・ロシア系を分けている。多民族国家では、こういう所でのバランスが難しい政治課題になるのであろう。日本にも派閥政治というのがあって、○○派に何人、△△派に何人と、公認を出す人数を割り振るのを聞くが、事の質が違う問題である。
客寄せコンサート
キルギスの選挙運動で一番、日本と違うと感じたのは、コンサートを開いて人を集め、支持を訴えるやり方。中には名の知れた歌手も出ることもあるようだ。
日本なら、歌手・タレント・芸能人は、あまり政治色を出さないように活動する印象がある(※宗教系の政党に関しては、そこの信者タレントが全面に出ることはあるが…)ので、こちらの歌手が、特定政党の選挙キャンペーンに関与しているを見ると、「その政党が負けたら、今後の芸能活動大丈夫ッスか?」と思ってしまう。
おそらく大丈夫なんだろう(大丈夫じゃなければ、やらんでしょうから)。この辺、日本とキルギスで、選挙に対する国民感覚がすごく違う所ではないか。
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