以前ブログに書いたラジオでキルギスのFM放送を流している。面白いことに、日本でいうAM放送というのはないらしい(AM周波域で放送を受信したことがない)。短波周波域では放送がある。少ない中継所でできるだけ全土に放送を伝えるためなのだろうか?
さてFM放送の件。日本でもよくあるが、リスナーから電話をしてもらって、番組のパーソナリティとおしゃべりをするという形態の番組が、キルギスでは多いように思う。ある放送局は、ほぼ一日中そんな感じの番組が続いている。
リスナーと電話がつながった時、しばしば「ウワァ~ン」という音や、電話口の人の声が反響して聞こえてくる。おそらく、リスナーが近くでラジオをつけたまま、放送局に電話をしているためにハウリングが生じているのだと思われる。
拙いキルギス語・ロシア語能力ながらも、私が聞いている限り、パーソナリティのほうから「お手元のラジオを消すか、ボリュームをしぼってもらえますか」(←そうすればハウリングは収まる)と言っているふうはない。
日本だったら、ラジオをつけたまま放送局に電話をするとハウリングが起こることは、小学生でも知っている。どうしてそんなことが言い切れるかと言うと、夏休み、春休みなどにNHKラジオ第一でやっている「夏(春)休み、ラジオ電話科学相談室」というので、よく子供たちがアナウンサーから注意を受けているからだ。
「●●君、近くでラジオがついているかな? ラジオを消すか、音を小さくしてくれるかな? ウワァ~ンっていう音がしちゃっているんだ」というのを、放送の中で一日に一度は聞く。
そんな訳で、日本の小学生はラジオをつけたまま電話をすると「ウワァ~ン」となってしまうことを学んでいるのだ(と言っても、ラジオ、ましてやNHKなんて聴く小学生は少ないだろうけど。むしろ私のようなおっさん、おばはんが、「子供はおもろいこと考え取るなぁ」と微笑ましく放送を聴いているほうが多いと思われる)。
ハウリングが起こったらすぐに対処をする・させる日本と、ハウリングしていても全く意に介せず放送を続けるキルギス。文化によって、同じことでも気になったり、気にならなかったり。面白いもんですな。
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