有馬記念ついでに、村でよく見かける馬に関する話。
上は我がバコンバエバ村でよく見かける光景の一つである。日中、5~6頭の馬が群となって、村の中を歩き回って、道ばたの草をムシャムシャと食(は)んでいる。
馬なんてものは牧場で飼育するものと思いこんでいたが、それは日本の話で、キルギスでは放しておくらしい。
それにしても逃げて行ってしまわぬものなのかしらん? どこかに飼い主がいて、馬たちが寝るための小屋があるはずだが、自分の馬小屋が分からなくなることはないのかしらん? そんな疑問が起こるのである。
私が自分の観察から推測したことと前置きしての話だが、時折、足にひもをくくられている馬を見かけることがある。例えば、前足2本を肩幅よりちょっと長いくらいのひもでくくられている。あるいは、右前足と左後ろ足とか。
当然、馬は歩きにくそうである。こういう馬は、動き回るのが好きで、どこかへ行ってしまいかねないから、そうさせぬように動きを制限しているのかもしれない。
馬の群には、どうやらリーダー馬がいるようである。道ばたでムシャムシャとやっている馬たちも、ある一頭が移動し始めると、他のもそれに続いて移動をし始める(ように思われる)。
もしリーダー馬がいるのならば、このリーダー馬さえ自宅(馬小屋)を覚えておれば、その群はちゃんと家に帰れるのではないか。
いずれ、馬飼いの人にそのあたりの事情を聞けるチャンスがあるかも知れない。それまでは、私の推察が正しいかは分からない。
どちらにせよ、何百年という放牧の経験からキルギス人たちが体得している馬の習性というのがあり、それに基づいて培われた馬を飼い慣らす技術があることは間違いない。
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