子供たちに見られぬようにと場所を探して始めた焚き火であったが、焚き火を始めれば当然のことながら煙が上り、それを見つけてか、向こうで遊んでいたはずの子供たちがたちまちに寄ってきてしまった。
「何してるの?」から始まり、「なに人? 中国人? 韓国人?」などの質問の連続である。それくらいのこと相手をしてやれよ、と思われるかも知れないが、これが際限なく続くのである。なにより、こちらは“焼き芋”という調理をしている最中であるから、焚き火の中に芋を入れていることが分かると、ますます彼らの注意を引いてしまうかもしれないと恐れ、子供たちの質問に答えながら、芋が包まれたアルミホイルが外に見えないよう落ち葉や灰をかぶせていた。
こちらから「もう向こうで遊んできな」と何度か言って、やっと子供たちが去ったと思ったのだが、すぐにまた戻ってきてしまった。今度は、その辺から枝や枯れ草を拾って、それを抱えて持ってきた。我々が枝や草をくべているのを見て、手伝うというか、自分たちも混ざりたいということか。
持ってきたのはいいが、まだ枯れ草になりきっていないあおい草まで持ってきて、それをくべた途端に白い煙がもうもうと立ち上り、さすがにキルギスの村でも近所から苦情が来るかも知れぬというほどであった。
その頃合いでちょうど芋にも火が通ったので、その場を退散。ちなみに、こちらでは焚き火の火の始末はしないで、そのまま放置しているようなので、我々も消火はあえてせずにその場を去った。
その後、焼いたさつまいもをカフェに持ち込んで、買ってきたバターをつけて食した。日本でも焚き火で焼いた芋なんて食べる機会は少なくなっているから、本当に久しぶりの食味であった。日本で売られているさつまいもよりも甘みは少なかったが、それでも十分満足できる出来上がりだった。
なお、焚き火の煙を浴びて、全員、髪の毛からジャケットまで煙くさくなったのは言うまでもない。
久しぶりです!
返信削除たき火&焼き芋久しぶりに童心に帰りやりたいなあ。
それにしてもお久しぶりです。
1年以上が経ち、KTCで一緒に過ごしたことがもう随分昔のことのようです。
ayumuさん、コメントありがとうございます。
返信削除> たき火&焼き芋久しぶりに童心に帰りやりたいなあ。
任期終了して帰国したら、日本でやりましょうぜ!
パラグアイでの体験も色々聞かせてください。