あくまでも主観的な印象だが、今年の夏は村で見かける蜂が少なかったように思う。
3~4年前だったか、全世界的に蜂が大量死して、農業で果樹の受粉作業ができず、収穫量が減ると騒ぎが起こっていた。日本のミツバチが足りないので、海外から輸入するとかいう話もあったが、あの騒動はその後どう収束したのだろうか。
今夏、蜂が実際に減っていたのかは分からない。単に私のホームステイする家で、今年は蜂蜜を卓上に出していなかったから、蜂たちが寄ってこなかっただけかも知れない。
ソ連時代、キルギスは連邦内では蜂蜜生産の上位だったそうである。生産者はロシア系住民が主で、ソ連崩壊後、ロシア系住民が彼らにとっての本国であるロシア、またはキルギス以外の旧ソ連圏の国に「流出」したため、キルギス国内での蜂蜜生産量は、以前の20分の1にまでなってしまっている、と新聞で読んだことがある(最盛期の生産量がどれくらいだったか失念してしまった。2000t/年だったか…?)。
キルギスで民族の自治が高まること自体は喜ばしいことなのかも知れないが、一方で、ソ連時代に技術を支えていたロシア系住民の流出を招いており、蜂蜜生産に限らず、諸分野で技術力の低下という事態も起きているようである。
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