2011/11/22

焚き火、焼き芋 (1)

寒くなって木々の葉が落ち始めると、村のあちこちで、家の前に落ち積もった葉をまとめて、焚き火をしているのを見かける。昨年から自分も焚き火をしたいと思っていてできなかったが、今年は隊員仲間で焚き火をした。

我々の焚き火の最大の目的は焼き芋であった。ところが、ここキルギスではじゃがいもは冬場の野菜の主人公として豊富にあるのだが、さつまいもとなるとまったく見たことがない。昨年は、さつまいもが入手できなかったのと、焚き火ができそうな場所を見つけられないままシーズンが終わってしまった。

ところが、今年、隊員仲間の一人が、首都の中華系食材店でさつまいもが売られているのを発見したということで、さつまいも入手の目処がついた。じゃがいもは1kg=20ソム(約45円)くらいだが、さつまいもは1kg=80ソム(約150円)くらいだから、4倍程度の値段である。さつまいもを使う料理を見たことがないし、4倍もの値段となると、現地のキルギス人がわざわざ買って食べることはないと思われる(中華食材店に置いているということは、キルギス在住の中国系住民には需要があるはずである)。

そうそう、昨冬は、焼き芋の際に芋を包むアルミホイルもなかったのだが、それも首都のスーパーで売っているのを仲間の一人が買っていたので、こちらも解決。さつまいももアルミホイルも村では入手できない。首都は物資が豊富ということである。

必要な物がそろって、さてどこで焚き火をしようかと考え、村の学校の校庭の隅でやることにした。日曜日なら生徒はおらず、目立たずにやれるだろうとふんだのである。なにせ、何かしていれば必ず子供が寄ってきて「何してんの?」と訊かれ、まとわりつかれることは必至であるから、できるだけ目立たずにやりたいのであった。

校庭に行ってみると、数名の子供たちが遊んでいて、どうしようかと迷ったが、我々も焚き火&焼き芋をやる気満々になっていたので、中止にするつもりもなく、遊んでいる子供たちから陰になる場所を見つけて、そこに落ち葉、薪《たきぎ》を集めて焚き火を開始した。

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