我が家で見られる有料チャンネルは、ほとんどがロシア語番組なのだが、それ以外にもカザフスタンのチャンネルも2つくらいある。実は、キルギス語とカザフ語はかなり近い言葉同士で、お互いの言葉を使って会話をすることもできる。言ってみれば方言同士という感じだ。スペイン語とポルトガル語がそんな関係だと聞いたことがあるし、現にスペイン人とブラジル人が話しているのを見たこともある(その人たちに聞いたら「だいたい分かる」と教えてくれたのだ)。
そんなことを書いていて思い出したが、タイの東北部の言葉とラオス語は近いらしく、ラオスの協力隊員がタイの東北部へ行ったら言葉が通じたと聞いた。タイ隊員は、タイの共通語を訓練させられるから、東北部においてはタイ隊員よりもラオス隊員のほうが言葉が通じてしまった、というエピソードだったと記憶している。
国境なんてものは、あとから恣意的に策定されたものであって、かつては人々は境なんてものを気にせずに暮らしていたわけで、当然、今は「国境」と呼ばれている境の向こうとこちらも、元々は同じ言葉を使う人たちであったという地域は世界中にたくさんあるんじゃないか。
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