バコンバエバ村にいる時に撮影した商店の様子。
ショーケースで客と店員の間が仕切られていて、商品の陳列は客から見て向こう側にある。客は、自分のほしい商品を店員に伝えて取ってもらって購入する。「一番安いひまわり油1本」とか「上の棚にある120ソムのウォッカ」とか言う感じで伝える。
こういう配置や客と店員のやり取りは当然のようにも思うのだが、例えば日本の田舎の個人商店なんかを思い出してみると、商品の陳列はこうはなっていなかったと思うのだ。客は自分で商品を直接取ることができるのではないか。
推察するに、これは、一つには万引き防止ということがあるだろう。ただ、衣服店など直接商品を手にすることができる店もあるので、必ずしも万引き防止だけが理由ではないとも思われる。
もう一つ別の理由として思ったのは、ソ連時代からの物品配給の習慣が引き継がれているかも知れないということ。ソ連時代の商店では、買いたい物(肉、パンなど)を店員に伝えて、その商品の価格を書いた紙をもらい、それを持ってレジで支払いをすると支払い証明のレシートがもらえる。再び元の商品の売り場に戻って、そのレシートと引き替えに商品を受け渡してもらう、というシステムだったのだそうだ。ロシア語の学習テキストか何かでそういうのを読んだ記憶がある。なかなか面倒で、かつ非効率的なシステムに思えた。
キルギスの肉屋でもそのシステムを体験したことがあるから、いまだにそのシステムが残っている所があるようである。個人商店がショーケースで仕切られているのも、そういう名残の一部なのかも、と思った。
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