任期終了、帰国まで約3ヶ月となり、帰国オリエンテーションというのを受けた。こうして事務手続きが始まると帰国の実感が次第に高まって行く。
帰国準備の話になると、必然的に帰国後の身の振り方も考えることになる。「現職参加」と言って、日本での仕事を休職して協力隊に参加している人たちは、帰国後も元の職場に戻るので職探しのことは心配しなくてよいが、そうでない者は就職が心配の種である。
ところで、就職の話とは別に、協力隊参加者には帰国後に関して別の心配もある。それは、任国での2年間で身につけた当地での習慣・生活感覚である。これは派遣された国によって違うし、国の中でも地域によっても違う。私がキルギス生活で身に付いてしまった習慣・感覚で、帰国後、日本では浮いてしまいそうなものがないか自己点検してみる。
まず思いつくのは、「食事中のゲップ」である。キルギスでは、食事中のゲップはノープロブレム。当たり前のようにゲップをする。「ゲフッ」っという感じで。
それは下品だと思う人もいるだろうが、それはあくまでも日本の、いや欧米の基準に馴染んだあとの日本人の感覚である。食事中のゲップが下品などという絶対的な基準はない。それでも、日本の中ではゲップは卑しいものという通念ができあがっているように思うから、それをすれば白眼視されるのは確実である。
今は、ゲップをした後に、「あ、これを日本でやったらヤバイな」と思うのだが、日本ではゲップをする前にそう思ってゲップを止めなければならない。これがちょっと心配なのである。
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