2012/04/16

食材調達

ビシュケクには中華系、韓国系の食材店がいくつかある。キルギス食材の中をいくら探してもない物も、それらの店だと割と簡単に手に入るので、たまに買い出しに行く。

キルギスの食材店にはない物というのは、例えばオイスターソース、豆板醤、コチュジャンなどの調味料。ごま油もキルギスの店では見たことがない。豆腐もキルギス食材店にはないが、中華・韓国の店なら買える(日本の絹ごし豆腐のようなのはない)。

生姜、もやし、山芋、チンゲンサイなどの野菜も、キルギスでは使わないようで一般には売られておらず、中華食材店に探しに行くことになる(生姜はトルコ系のスーパーに売っていると聞いたが)。

これらの一般のキルギスの食材店では売っていない食材というのは、つまりキルギス人は使わない、食さない食材ということになるだろう。キルギス人の家庭では、食べ慣れた料理のレパートリーの中で食事をしている感があり、外国の食材を使って新しい料理を作ってみようという気持ちはあまりないのかも知れぬ。いや、気持ちの問題というよりも、そういう輸入食材は高価なので、わざわざそれを使うという気にはならないのだろう(国内の食材で十分おいしい)。

醤油だけは中華・韓国食材店以外でも簡単に手に入る。キルギス料理でも「ボソラグマン」という焼きうどん風の料理の味付けに醤油が使われる。キルギスで売られている醤油は中国のものがほとんどで、風味などが日本の醤油とは異なる。自分で肉じゃがなどの煮物を作る際、どうしても「何かが違う」感じになってしまうのだが、まあそれは仕方がない。

中華系、韓国系食材店があるのは首都ビシュケクの話であって、田舎に行けば上記に挙げた物はまったく手に入らない。ビシュケクだけが突出して物が豊富なのである。

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