2011/01/06

天文シミュレーションソフト「Mitaka」をもう見たか?

星座のことを書いたついでに、「Mitaka」という天文シミュレーションソフトについて書いておく。

このソフトは、国立天文台が無料で提供してくれているソフト(フリーソフト)である。

半年ほど前に、ウェブ上で天体のことをお勉強できるサイトはないかとあちこち見ていたら、たまたまこのソフトのことを知ってダウンロードしてインストールした。画面の一例である。

mitaka

インストールをしたものの、このソフトを楽しむ前提となる知識がまず不足しているようで、正直、今のところ頻繁に使っている訳ではない。せめて、星座の位置くらいは覚えたいものだ。

Mitakaにはかなり色んな機能がついているようで、視座・視野を変化させたり、時間を進めたり戻したりといったことができる。例えば、時間をずっと進めたある日時の太陽系の惑星の位置を見てみる(ということを知りたい興味は今は私にはないのだけれど、こういうことに興味が尽きない人もおるはずだ)。

mitaka_11155_1_6

西暦11155年1月6日日本時間2:25の太陽系惑星の位置である。西暦11155年!! 私にしてみると、この頃に人類様が存続しているとはどうしても思われない。したがって「西暦」などいう言い方も彼の時には存在していないことになろうが、それはさておき、今から9143年後(←これだって西暦を基準にした時間だ…)の太陽系はこんな感じになっているんだと。

天文の話というのは、こういうスケールで話が進むから面白いし、時に恐怖を覚えさえする。「太陽は今から50億年後には膨張して惑星を飲み込んで、その後燃え尽きます」という話とか、私にもこのブログを読んでいる誰にも(知的興味は別にして)全く関係のない話なのに、「太陽が燃え尽きる」と聞かされると、「えぇ~、どうしよう、どうしよう!?」という気分になってしまう。

こういう面白いソフトを国立機関が作っているんだから、もっと宣伝したらよいのに…。開発するのも苦労したと思う。Mitakaを十分に使っているとは言い難い私であるが、感謝の気持ちも込めて紹介した次第。

≪Mitaka Ver.1.2.0 (←私がインストールしたバージョン)≫
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト
開発者:加藤恒彦(大阪大学/4D2U)
公式HP:http://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/

※調べてわかったのだが、天文関係の出版物や、歌手のビデオクリップにもMitakaの映像が使われているそうだ。上記サイトに色々書かれている。

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