2011/01/15

寒さにもメリットがある

冬至が過ぎて、心なしか、日の出時間が早くなってきたような、そして日暮れも遅くなってきたような気がする。とはいうものの、7時半の目覚ましで起きる時分は、まだ外は薄暗い。

そして季節はあいかわらず冬で、毎日氷点下まで下がる寒さだ。

「あぁ、毎日寒くて外に出るのが億劫だな~」と思うのだが、こんな寒い冬にも寒さゆえのメリットもあることに気づいた。

冬は蚊や蠅《はえ》がいない!

私にとって蚊の何が嫌と言えば、足の指・裏のような所に、掻いても掻いても掻き足りなく痒みをもたらすことと同じくらいに、あの羽音が嫌なのである。

熱くて寝苦しい夜に、やっとウトウトと眠りに入ったかなという頃合いになって、(決まってその頃合いだ!)、「ゥゥゥン」という音がし始める。多分、空気の動きとかに反応して、動きが静まったら飛び始めるというメカニズムを持っているんだろうけど、こちらにとってはせっかくの寝入り端《ばな》を邪魔されるので、本当に鬱陶《うっとう》しい。

蠅は血を吸って痒くさせはしないが、蚊と同様にブンブン飛び回る羽音がいやらしい。

その蚊・蠅が姿を消すのは、冬の寒さのおかげだ。

春になればまた蚊も蠅も活動をし始めて、睡眠を巡る攻防戦が始まるのだ。またあのうるささに悩まされるのか…。

ここで思い出したのだが、「うるさい」を漢字で書くと「五月蠅い」だ。どうやら日本語独自の当て字のようだ。「暖かくなる五月ごろからブンブン耳障りな蠅」を、この形容詞の中に使うとは、なんという言葉の知恵!

冬に蠅がいなくなることなんて、日本人はとっくに知っていたっちゅうことですな。

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