「茶道」なんて書くと、日本の茶道を修行している人からはお叱りがあるかも知れないが、要はキルギス人のお茶の飲み方についての話である。
キルギス人の家庭のテーブルには、上の写真のような小さなポットがある。これで茶を入れる。
中に茶葉を入れる。その後、熱湯を注ぎ入れるのであるが、湯量は少ないのである。少な目の湯で茶を出し、それをカップに少量注ぎ、最後に白湯を足してちょうど良い濃さに薄めるのである。
日本だったら、急須の中で茶の濃さを調整するのが普通だと思うので、キルギスの茶の入れ方に最初は驚いた。
ポットの中の茶(濃いやつ。「原液」と言えばよいのか…)は、一回のティータイム、食事で使い切らなければ、そのままにしておいて次にまた使う。こちらでは、茶の「原液」に熱湯を足して濃さを調整するから、飲む時はいつも熱いのをいただけるわけだ。日本人の作法ではそうはいかない。
キルギス流の茶の入れ方だと、同じ量の茶葉を使っても、日本流よりもたくさんのカップ分の茶をいれることができる。薄めながら飲むし、同じ茶葉を長く使うから。これはこれで節約の知恵だと思うのだが、問題もある。
茶の香りがあんまりしないのである。
まあ、香りについては、使っている茶葉の種類にもよるのかも知れないが、たまに香りの良いお茶に出会うと、普段飲んでいる茶には香りがないことに気づくのである。私などは、平生は茶の香りなどは気にしないで飲んでいるが、たまに香りのよい茶を出されると、そのよさが分かる。
始めまして! 葉っぱを煮出して飲むと言う感覚が結構好きです(^O^)/ 何となく”お茶”らしい?と言うかで(w
返信削除男の茶道さん、コメントありがとうございます。
返信削除> 葉っぱを煮出して飲むと言う感覚が結構好きです
普段もそのようにお茶を出しているんでしょうか? そういう飲み方もあるんですね、いつか試してみたいと思います。
そういえば、こちら(キルギス)でも、やかんに残ったお茶を飲むときに、そのままだと冷たいので、一度火にかけて温めなおしているのを見ます。
男の茶道さんの場合は、最初から煮出すということだと思いますので、ちょっと意味は違いますが、お茶を火にかけているという点では似ているかな、と・・・。
はじめまして。自分はいまロシアの大学入学を目指して、テルキの取得のためにキルギス人の先生からロシア語を教わってます。
返信削除ブログのお茶の入れ方、かなり興味深いですね。その入れ方はトルコのチャイダンルックやロシアのサモワールに影響されたのではないかと思ってます。
これからもあなたのブログのいろいろな記事を読ませていただきたいと思います。よろしくお願いします。