「茶」というのは、世界共通の唯一の単語であると聞いたことがある。
私が知っている範囲で言えば、中国語の「茶(【チャ】と発音するのかな?)」、日本語の「お茶(ちゃ)」、英語の「tea(ティー)」、マレー語の「teh(テー)」、そしてロシア語・キルギス語は共通で「чай(チャイ)」。
「なんだ違うじゃないか」と言うなかれ。もっと狭い地域でだって方言による名称の変化が起こるのだから、全世界レベル・全言語レベル(って、上記には五つの例だけだが)でこの範囲での「方言化」でおさまっているのだから、私はすごいと思う。
どうやらルーツは中国で、茶葉を発酵させて湯を注いで飲んでいたものが、シルクロードの貿易を通じて世界各地に伝播していったものらしい。その際、「茶」という名前もそのまま輸出されたのだろう。
キルギスの人々も茶をよく飲む。机の上には常時、茶飲み道具が出されていて、家人は朝、10時、昼、15時、夕、夜というくらいの感じでお茶の時間をとっている(それぞれの家庭にもよるだろうけどね)。
客人があれば、もちろん茶でもてなす。「お茶飲んで行きなさいよ」と勧めるのは、すべての文化圏で共通の客へのもてなしの言葉なのではないか? ま、日本ではその言葉を真に受けてお邪魔するのは失礼になるという、ひねくれた作法もあるようで、私などは困惑してしまうのであるけれど。
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