2012/05/15

その癖はヤバイ (5) ~流し忘れ~

前回、トイレットペーパーを流さず、ごみ箱に捨てるという話を書いたのだが、あれは日本もその昔、トイレットペーパーの紙質が粗悪だった頃は、同じようなことがあったんではないかと思った。どうなんだろうか。

さて、キルギスでも地方の村でホームステイをしている隊員は、たいていはぼっとん便所での生活で、最初は水洗トイレを懐かしんだり、ぼっとん便所を不便に思ったりしているのだが、まあこれも毎日のことだからすぐに慣れるのである。

ぼっとん便所というのは、用を足した後も水を流すことがない。ひもを引いたり、レバーをひねったりということがない。ぼっとん便所に慣れる過程は、すなわち水を流す習慣を忘れる過程でもあったりもする。

一度、何かの用事で村から首都のビシュケクへ行き(その頃はまだ村で活動していた)、宿泊先のホテルでは、これまた地方から首都へ来た別の男性隊員と相部屋になった。この時、この隊員がトイレを使った後、水を流していなかった。「水流してなかったぞぉ」と伝えると、「いつも、ぼっとん便所だから、水流すのを忘れてた」との弁。この時は彼のドジを笑ったのだが、そのすぐ後に、今度は自分が用便の後、水を流し忘れたのであった。

私はすでに、首都に引っ越し、水洗トイレでの生活を送っているので、流し忘れることはないと思うが、地方隊員は気を付けなければなるまい。これはキルギスだけの話ではないはず。ひょっとして、帰国日の1週間くらい前に首都に移動するのは、帰国までの諸手続きの他に、都市生活に順応し、地方で身についた習慣を修正させるためでもあるのかしらん?

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