トランプのことをロシア語では「карта(カルタ)」という。カルタは他に「地図」などの意味もある。
さて、このカルタという言葉、すぐに日本語の「歌留多」と似ていると気付く。日本語の歌留多はポルトガル語から来ているが、この語源はギリシア語にある。そこからヨーロッパ諸語に入っていった。英語のcardも同じである。
英語でトランプをする時に「Let's play card.」と言って、「Let's play trump.」でないと知った時に、変な気分を味わった。trumpは「切り札」という意味になるらしい。
さて、キルギスで買ったトランプカードの話を前回書いたが、このトランプには6で始まる以外にも、日本人にとっては見慣れない点があった。
トランプの中で、日本人が普通「11」「12」「13」と置き換えて理解する絵札が、日本の物ならばそれぞれ「J(ジャック)」「Q(クイーン)」「K(キング)」であるのに、こちらで買ったトランプは「K」以外は別の文字である。ちなみにエースも「T」となっている。
これは以下のロシア語の単語の頭文字を使っているからである。
エース → туз
ジャック → валет
クイーン → дама
キング → король
全世界で英語表記のトランプを使っている訳ではないということだ。ちょっと気になったのだが、漢字文化の始祖である中国ではどんなトランプを使っているんだろうか? 漢字のトランプだったら面白いのだが。
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