今月は日本で台風が連続して接近・通過して、各地で被害が出たニュースをネット、あるいは短波ラジオのニュースで知って、3・11のことがあったからなおさらなのだが、つくづく日本って地震・台風災害の多い土地なんだと思った。
台風を協力隊の仲間内で話題にしていた時、台風に名前が付いていることを知らない人がいた。日本だと「台風15号」と、その年に発生した順に付けられる番号で報道されるが、台風の名前はこれらの番号とは別にある。
日本を含む14ヶ国がそれぞれ10個ずつ、各国語の名前を出して(計140個)リストを作り、台風には発生した順にそのリストの名前を付けていくことになっているそうだ。
(詳しくは気象庁の「台風の番号と名前」というサイトに説明がある。)
ちなみに大きな被害をもたらした台風15号は「Roke(ロウキー)」(米国)。16号が「Sonca(ソンカ)」(ベトナム)、以下順番に名前が割り振られていく。
2000(平成12)年からこうやって名前を付けることが始まったと説明があるが、各国が提出した名前を見るとその国・地域ならではの食べ物や地形を使っているが、中には「なんでそれを?」というのも多い。
「ばら」が3つ(マレーシア、韓国、タイ)あるのは、どの国でもこの花は人気があるということか。
「なまず」も2つ(マレーシア、韓国)あるのだが、なんでその生き物を選んだのか? 日本ではなまずと地震は関係があると言われるが、他の国でもなまずは自然現象と関係が深い生き物とされているのだろうか。
アジアの国々の中になぜかアメリカも入っているが、これは領土の島がこのあたりにあるからだろうか。アメリカが提出している名前には、先住民族の言葉に由来していそうなものがたくさんある。
フィリピンの出している名前は他とは明からに系統が異なる。翻訳の問題もあるのかも知れないが、「経験すること」って、なんで台風にそんな名前を…? 「むち打つこと」はさらにクエスチョンマーク付きの名前。「強い」って名詞ではなく形容詞みたいなんだが、ほんとに原語でもそのまんまなのか?
日本はすべて星座に由来する名前。なんでこれらの星座を選んだのだろう? 季節の順番という訳でもなさそう。
こうやって各国から名前を出すなら、「鳥」「花」「川」「星」とか単語を10個決めて、それに対応する各言語の単語を出せば面白いのに、と思ったのだが、それはダメ、うまくいかないのであった。韓国・北朝鮮、それにたぶん中国・香港・たぶんマカオも、これらの国は言語が同じだから、同じ名前が出てきてしまうのだ。
日本国内のニュースでは「台風○号」と呼ばれているが、yahoo!の台風情報サイトには台風のアジア名も掲載されている。それに短波放送では「台風○号、アジア名△△…」とニュースを読んでいた。この辺は海外向けを意識して原稿を作っているようだ。
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