2011/10/27

分かれて訓練言語

協力隊は、それぞれの国に渡航する前に、日本国内で約2ヶ月間の訓練を受ける。発展途上国という、現在の日本とは大きく生活環境の異なる国々で2年間生活するにあたっての、異文化適応の心構え・方法、犯罪や交通事故などのリスクを避けるための安全確保などなど。そういう講座もあるが、なんと言ってもメインは行き先で使う言葉の訓練である。私の場合はロシア語であった。

訓練は1年半前のことだから、今さら何をという感じもするのだが…。

キルギスの協力隊の場合、派遣地域・職場によって、訓練をする言語がロシア語とキルギス語に分かれていた。キルギスではその2つの言語が使われているので、それに合わせて隊員もクラス分けがされていた。

隊員が集まることがあると、現地語の決まり言葉(日本語で言うなら「すげぇ」「やべぇ」「オーケー」など)使ってやりとりすることがあるが、キルギスの場合、習得した言語が異なるので、これがいまいち盛り上がらない時がある。

そう思って思い返すと、マレーシア時代は、現地で使われている言語はキルギスよりもさらに多かった(マレー語、中国語、ヒンドゥー語、その他先住民族の言語。中国語はさらに北京・広東・福建などに分かれていた)が、協力隊が訓練を受けるのはマレー語ひとつであった。

ひょっとしたら1つの派遣国で2つ(以上)の言語に分かれて訓練をしている国は、協力隊全体の中でも珍しいのではないだろうか?

キルギスの隣国、ウズベキスタンもロシア語とウズベク語に隊員は分かれて訓練をしていた。ウズベキスタンも旧ソ連の一部であり、英語がほとんど通じない点がキルギスと似ている。同じ派遣国で、訓練言語が異なるのはこの2国しか私は知らないが、他にもあるのだろうか…

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