ロシア語の勉強をしていて、「トイレ」を表すтуалет(トゥアレェット)を辞書で調べたら、いわゆる「トイレ、便所」という意味以外に、「化粧、身支度」と「化粧着、晴れ着」というのがあって驚いた。
英語のtoiletを調べてみると、同じだった。ロシア語、英語ともに、辞書では「化粧」「晴れ着」のほうが「便所」よりも上に箇条書きされている。「トイレ」っていうのは、化粧というほうが元の意味のようだ。
それで日本語では「化粧室」という訳語が充てられている理由が分かった。
アメリカのハイスクール映画なんかで、ダンスパーティーの途中で、女子連中がトイレに行って、鏡の前で化粧直しをしながら、「キャシー、トニーはあんたに気があるわよ」「そんなの思い過ごしよ、スーザン」みたいな会話をしているシーンがある(ないか?)が、あれこそが化粧室としてのトイレの正しい使い方なんだな、きっと。
ちなみに、日本語でそれを表す言葉は「不浄」「はばかり」「厠《かわや》」「手水《ちょうず》」。「雪隠《せっちん》」など。化粧をするっていう発想はなさそうだ。
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