2011/10/23

両替所

キルギス、特に首都ビシュケク市内では両替所を到る場所で見かける。

両替所は、両替レートのボードを出しているから、すぐにそれだと分かる。

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両替で扱っている通過は、米ドル、ユーロ、ルーブル(ロシア)、テンゲ(カザフスタン)、ポンド、中国元である。場所によってはポンド、元はないこともある。残念ながら、日本円は扱っている店を見たことがない。

日本人の感覚では、こんなに両替所があるのは不思議である。それだけ外国人観光客が多いのか? いや、そんなに観光客がたくさんという訳でもないから、観光客向けに数が多いというのは正しくなさそうだ。

実は、利用するのはキルギス国民たちである。両替所に行くと、ドルやルーブル、ユーロなどの外貨を、ソム(キルギスの通貨)に替えている人を見る。

為替の変動を見極めて、ソム高の時に外貨を買い込んで、ソム安の時には売って差益で稼ごうとしている人もいるかも知れない。が、おそらくそういう人はほぼ間違いなくこういう町中の個人営業の両替所へは来ないだろう。

私の推測だが、人々は、貯金をする際は、ある程度の金額を外貨に替えて持っておくのではないか。つまり、自国通貨への信頼性が低いので、突発的な通貨価値の低下に備えて、信頼性の高い外貨に替えておき、必要な時に適宜、両替をしてソムにしているのではないだろうか。

日本では、そういう対策をしている人というのは、ごく少数の人ではなかろうか。それはつまり、日本国内において、日本円が一定の信頼性を持っているからで、外貨に両替する手間がなくてし済んでいるのである。

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