2011/12/30

新年の祝い

今週頭、配属先の障害児者センターの子供たち向けの新年会があった。

日本で「新年会」と言うと、暦が1月になってから以降にやるものだが、ロシア語文化圏では、12月末から新年会をするもののようである(この話は昨年も書いたような気がする)。

2011年も残すところあと1週間を切っているが、既に人々の挨拶は「新年おめでとう」となっている。このあたりは日本人的にはちょっと違和感を感じるところである。

日本では年末の挨拶は「よいお年を」である。これは年が明けてからは使えないという感じがするが、国語学てきにはどうなんだろうか?

ロシア語の「Поздравляю вас с Новым годом.」は「あなたに新年の祝いをします」みたいな言葉だが、これは12月の下旬から使われている。逆に、この言葉は年明けにも交わすものなのだろうか?

キルギス語でもロシア語と同じ様な挨拶がある。ひょっとすると、これはロシア語文化が入ってきた後に、キルギス語を対応させた結果かも知れないと想像する。

なんにせよ、1月1日を基準に挨拶言葉が切り替わると思っていたら大間違いのようで、文化によっては12月中にすでに新年の挨拶をしているのだ。

中国では、今も旧暦の正月のほうが盛大のようで、西暦の新年はそこそこに、2月頃に来る旧正月に人々は故郷に帰り、新年を祝うようである。マレーシアの華人たちも、旧正月の時には1週間くらい仕事を休んでいた。華人以外の民族も、それに便乗して一緒に祝っており、微笑ましい光景であった。

新年の迎え方にこのような地域差があるなら、天の邪鬼の私としては、6月25日あたりに「明けましておめでとう」と言ってみたくなるのだが…。

newyearparty
(子供たちの新年会。もみの木も設置されている。)

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