9年前にマレーシアに持っていったパソコンに入っていたOSは「Windows XP」だった。XPの発売が2001年ということだから、当時にしてみれば最新という感じであった。
で、今、キルギスに持ってきているパソコンのOSもXP。赴任前に移動に便利な小型ノートブックを買いに行き、購入の際に家電店の店員から「VistaよりもXPのほうがサクサク動きますよ」と薦められて、XPのほうを買ったのだった。結果的に、XPにして良かったと実感している。Vistaも使っているが、XPのほうが使いやすい。
現隊員の持っているパソコンの趨勢を見ると、Vista、7が多くなっている。たまにパソコンのことで私のところに相談がくることがあるのだが、日頃使っていないせいもあって、Vista、7の設定となると覚束ないことも出てくる。動画編集に関しては、最新OSではWindowsムービーメーカーが入っておらず、Liveムービーメーカーとかいうのしか入っていないようで、これが使いづらい。
協力隊でMacを使っている人はほとんどいない。隊員は定期的に活動状況を報告することになっている。昔は紙に手書き、または刷り出した物として提出することになっていたが、今はネット通信で提出できる(というか、半強制的にそうなっている。まあ、事務処理の効率化という点では仕方が無かろう)。で、レポートの提出をするシステムがWindowsのInternet Explorer(IE)で構築されているとかで、Windows以外のOS、IE以外のブラウザではできないという状態…。Macユーザーにとっては不利なのである。よく知らないのだが、WindowsのIEでしか使えないシステムって、きょうびのネット環境で作れるものなんだな、と妙に感心したほどである。
年月が経てば当然、パソコンの基本性能もそれだけ向上している。昔のパソコンで動画編集をするとなれば大変なことであったが、今はかなり高画質な動画でも大抵は処理可能である。静止画にしたって、3MB程度のファイルを一つ開くのに数十秒かかっていた頃から考えれば、今は1秒もかからない(というか、昔、スペックの低いパソコンに無理をさせすぎていたのか?)。
拡張機能について言えば、DVビデオを取り込む際にIEEE1394という規格のコードでつないでいたが、今はなんでもUSB。デジカメのメモリーカードも、昔はコンパクトフラッシュ(CF)とか、スマートメディアとかあったが、今はほぼSDカードの一人勝ちか。CFは一眼デジカメで採用されているようだが、私は使っていないので知らぬ。
パソコンに関してはこの10年で驚くほど販売価格が下がったことも記しておこう。10年前なら、日本で使われていたパソコンの大半は日本メーカーの物だったという印象だが、今は海外の新興メーカーのパソコンのシェアが大きくなっている。かくいう私も、今、このブログを書いているパソコンは海外メーカーの物である。
パソコンに付属しているディスクドライブも、「CD読み取り→CD読み書き→DVD読み取り→DVD読み書き」と機能が向上してきた。ここ最近に赴任した隊員のノートパソコンを見たら、なんと、ついに「ブルーレイ読み取り」ドライブが付いていた。当然の成り行きだろう。
そもそも、今回、「携行機材今昔」という話題を書こうと思ったのも、同期のパラグアイ隊員のブログに、「休日に映画鑑賞をしている」とあって、見ているソフトにブルーレイディスクが含まれていたので、驚いたからであった。
私なぞはブルーレイ搭載で驚いているのだが、数年後にはそれも当たり前になっているはずで、その頃には今のパソコンにはない機能が追加されているだろう。当然、協力隊隊員が携行するパソコンもさらに高機能化していることになる。
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