「юрта /ユルタ/」は遊牧民が住居として使う天幕(テント)のロシア語名。キルギス語では「ボズ・ウイ」。
この写真ではわかりにくいが、外側のカバーは羊毛から作ったフェルトのシートである。灰色がかっている。キルギス語のボズ・ウイは、「ボズ(灰色)」の「ウイ(家)」という意味だが、このカバーの灰色から来た名称であろう。
ユルタ(ボズ・ウイ)の写真は、モンゴルの草原が写った絵葉書なんかで見たことがある人も多かろう。ではさて、このカバーを外した内側はどうなっているのかはご存知だろうか?
このようになっている。これがユルタの骨組みである。すべて木で、パーツはかなり細かいところまで分解できる。なにせ、遊牧民はこれを建てては畳み、移動してはまた建てる、という生活であるから、持ち運びの便が考えられている。そうは言っても、大きい物だから移動するのは大変には違いない。
キルギスから日本へ帰る時の土産にしたい物の一つがユルタであるが、これを輸送するのは只事ではない。金がかかる。一度、日本でユルタが建っているのを見たことがある。砂利敷きの駐車場に建てられていて、そこでラーメン屋が営まれていたのである。こんな変わったラーメン屋は日本に一つしかない(今も営業しているのかは不明)だろうから、これ以上書かずとも、特定しようと思えばすぐに特定できるはずである。
ここのラーメン屋で「さくらラーメン」というのがあって、どんなものかと興味をそそられて食べてみたら、これが馬肉(=桜肉)を使っていて、おそらくスープも馬の骨で取ったラーメンであった。ひどく不味いと感じる味であったが、あれはその店の調理の仕方が悪かったのか、それとも私が馬のスープを食べ慣れていないから不味いと感じたのか…。
ちなみにキルギスでは馬肉は高級食材であり、滅多に口にすることがない。
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