2月14日、カラコルという市で冬祭りがあった。カラコル市は、東西に細長くのびるキルギス最大の湖(琵琶湖の9倍!)「イシククル湖」の東に位置する。首都ビシュケクからは車で約6時間。私の住んでいるバコンバエバ村からは車で2時間20分。
この祭りは、昨年、カラコル市のツーリスト・インフォメーション・センターで働いていた一人の隊員が中心になって企画・開催された。その隊員はすでに任期終了しており、今年は後輩が引き継いで準備を進めてきた。主催はカラコル市で、協力隊は準備段階での企画アイデアの提供や、当日の日本関連のブースの出展で手伝ったようだ。
私は当日のビデオ記録係を頼まれて、イベントの様子をメインステージ、民芸品製作の作業所が出店しているブース、協力隊が出展しているブースなどを、ビデオカメラを持って撮影して回った。
(協力隊員による和太鼓演奏。来場者アンケートで人気ナンバー1だったとのこと。)
協力隊は、「出前日本語講座」で本職の日本語教師の隊員が、日本語の表現やキルギス人の名前をカタカナで書いてあげるブースあり、ボディペイントで、頬や手の甲に希望の漢字を書いてあげるブースありで、これも人が途切れず大盛況。
(デザイン学科学生によるファッションショーなんかもアリ~の。)
昨年は、協力隊がテントの設営から、イベントの進行の調整までやっていて、協力隊なしでこのイベントが継続できるのか疑問に思うところもあったが、こうして現実に、キルギスの現地の人たちの手で開催されて行っているのは前回と今回の企画に携わってきた協力隊員たちの成果だ(準備の裏話を聞いたら、協力隊が気付かなければどうなっていたかと思うような“抜け”は多々あったようだが、そうして少しずつ現地の人に移管していければよい)。
昨年、最初にこのフェスティバルを企画した隊員は、今年の様子を見ることはなかった。すべての協力隊は2年間の任期だから、こうして自分の蒔いた種が、その後、どう花開き、実を結ぶかを見ることができないことも多い。あるいは、自分の活動が何かの成果に結びつかないという隊員も多い。それ自体は残念なことだが、皆それぞれに自分の人生の中の2年間を、派遣された国で手探りしながら活動して、そして日本に帰っていく。
達成感あり、悔恨あり、挫折感あり。それでも2年は2年。その後、現地の人や後輩隊員たちが、何かを引き継いでくれたら、協力隊員としては幸福なことではないかな、と思ったのであった。
0 件のコメント:
コメントを投稿