2011/05/08

見た目と実年齢 (3)

マレーシアでもキルギスでも、青年海外協力隊の隊員は、大抵、実年齢よりも若く見られる。逆に、我々(日本人)から見ると、現地の人たちは実年齢よりも老けて見えることが多い。

これはどういう訳かと考えてみるに、これらの国人たちは、お肌の傷み・老化が日本人よりも多いのではないか。お肌の傷む原因としては、加齢によるもの以外に紫外線にあたることがあるだろう。

さらに、紫外線に多くあたる原因を考えると、

①陽射しの強さ
マレーシアのような赤道上の国だと、一年中、夏である。そのため、太陽からの照りつけも一年中厳しい。

②屋外労働の多さ
キルギスでは農業が主な産業であり、農業をしている人は多い。農業専門でない家でも、ちょっとした作物は庭で作っているし、家畜の世話もする。その他にも水汲みだの、家の修繕だの、自分たちでやるし、自家用車がないから買い物も徒歩である。これらの作業で外に出ている時間が多く、自ずと陽にあたる時間も長くなる。

③紫外線対策グッズの有無
日本なら、「UVカット」と銘打った化粧品、クリーム、サングラス等々、紫外線を避けるためのグッズが様々出回っているし、そう大した費用をかけずに購入できる。一方、途上国においては、そういうグッズはあまり売られていないようだし、あったとしても値段的においそれと買えるものではない。

あと、キルギスの場合で言えば、

④飲酒による肌荒れ
これまでにも当ブログで書いたが、キルギス人は酒を良く飲む(というか、飲み過ぎてアル中になっている人がたくさんいる)。酒の飲み過ぎも、肌の老化を進めるのではないかと思う。

キルギスでは、年長者に対しては「お兄さん」を意味する「байке(バイケ)」という呼称を付けるのが礼儀である。配属先の職場で、「○○バイケ」と呼んでいた相手が、ある時に生年を聞いたら、自分と同じだったことがあり、正直驚いた。見た目には私より5~6歳は上だと思っていた。職場以外でも、そんなことはよくある。

我々は、日本の中での、「○○歳といえば、大体こんな肌質、皺具合、髪の量」というイメージがあるから、それを基準に相手国の人を見ると、老けて見えるのである。

逆に、相手国の人のほうでも、自分たちの年齢イメージがあるだろうから、それを基準にして見ると、日本人は年若に見えるということである。

0 件のコメント:

コメントを投稿