2011/05/28

カウボーイが来た (1)

4月の某日、アメリカ・ワイオミング州からカウボーイの一団がバコンバエバ村に来ていた。なんでも在キルギス国アメリカ大使館の企画で呼び寄せて、国内数カ所を巡回していたらしい。私はカウボーイ来村のことを全く知らなかったが、同じ村で「観光振興」分野で活動している隊員から情報をもらって知った。同じ村に仲間がいると、自分が知らない情報を他の誰かが持っていることがある。

カウボーイ一行は、男性3名と女性(カウガール)2名、その他、コーディネーターや通訳、大使館からの同行者などで総勢10名ほどだった。

イベントは2日間開催され、1日目はカウボーイ流馬の調教方法のデモンストレーション。キルギス人の多くも農業、特に羊・牛・馬を飼育する仕事をしているので、自分たちのやり方との違いを見る機会にもなっていた。

丸太を組み、半径10mくらいの円形の柵を作り、その中に馬が1頭、カウボーイが1人。カウボーイはこの馬とは初対面で、おそらく馬自体もまだ調教されていないやつだったと思う。馬は、最初、カウボーイが近づくと恐れて逃げる(カウボーイはそういう動きも見越している)。

 cowboy (1)

そのうちに、少しずつ馬に近づくことを繰り返し、まず胴体、そして頭をなでても馬が逃げない所まで手懐《てなず》けていた。

cowboy (2)

私などは、こういうのを初めて見るので、ずいぶんと感心したのだが、キルギス人にはどうであったのだろうか? キルギス人の馬の調教というのも見てみたいものである。

カウボーイが言っていたことで印象に残ったのは、「私は、馬に強制はしたくない。どうすればよいか、馬を教育する」という言葉。無理矢理やらせてもダメっていうことですな。すごく地道な作業で、馬を追いかけ回すのが始まってから終わるまで2時間近く…。しかもこの日は馬に騎乗する所まではせずに終了。最初は100人くらいいたキルギス人観客も、終わる頃には20人くらいに。

カウボーイ氏、お疲れさまでござった。

0 件のコメント:

コメントを投稿