前回髪を切ったのはいつだったか…。2ヶ月くらい既にたったように思う。
頭髪がだいぶ伸びてきたのと、春だと思っていた陽射しが、あっというまに夏のような強さになってきたのとで、頭がなんとなくムシムシするような感じになってきたので、数日前、床屋に行った。
今回は、バリカンで坊主頭にしてもらおうと思っていたので、床屋へ行く前に和露辞典で「坊主頭」をロシア語でどう言えばよいか調べることにした。
その時、まず見出しに「ぼうず【坊主】」が出てきて、そこには「бонза(ボンザ)」とあった。
日本語の「ぼうず」とロシア語の「ボンザ」は似ているではないか。
それで、今度は露和辞典で「бонза」を調べてみると、語源はフランス語の「bonze」だとある。手元に仏語辞典はないので、代わりに英語のほうを調べてみたら、やはり英語にも「bonze」というのがあった(発音は「バァンズ」となるようだ)。
そして、語源の説として「ポルトガル語のbonzo(仏僧)より。日本語「坊主」からか」と記されている(「ジーニアス英和辞典」)。
もし、フランス語、英語のbonze、ロシア語のбонзаがポルトガル語から伝わったとして、そのポルトガル語の元が日本語だとしたら、これはかなり古くに国際語になった日本語の例ではないか(あるいは、そんなことは既に多くの人が知っていることだろうか)。
そんなちょっとした発見をして喜んだのだが、もちろん、床屋の注文で「ボンズ頭でお願い」と言っても伝わらない。和露辞典の大見出し「ぼうず」の中に小見出しとして「ぼうずあたま」というのがあり、それは「剃った頭;短い髪の頭」という表現があてられていた。
そりゃそうだ。
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