ここキルギスでは、スプーン、フォークの類も共用する。
例えば、ちょっとした祝宴を家で開く時、テーブルにつく人も入れ替わっていくが、その時、後から来た人は、前の人が使ってそのまま卓上にあるスプーンをそのまま使って食事をする。家人が来客に気付いて新しいスプーンを持ってくることもあるが、仮に新しいスプーンが出されなくても、わざわざ「スプーン持ってきて」なんてことは言わない。使いさしであろうと、それを使って済ます。
こういうのは気兼ねのないように思え、私は結構気に入っている。
サラダみたいな大皿から取る料理では、取った分だけ盛りつけが崩れていくのは必然であるが、キルギス人はそれを自分の使っているスプーンやフォークで整え直す。最初それを見た時は、皆がつっつく食べ物をちょこちょこといじるのは、なんかやり過ぎのような感じがしたものだが、いざ目の前に料理の盛りつけが崩れているのを見たら、それを整え直したくなってしまうものだ。
今では料理をちょこちょこと整え直している自分に気付くこともしばしばある。
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