2011/04/12

パソコンが壊れることを想定しておこう (3)

Windowsに不具合が生じたが、リカバリーディスク用のディスクを持参していなかったケースで、どのように対処したかの紹介をしておく。同様の状況になった方は、解決策の一つとして参考になるかも知れない。

そのケースでは、Ubuntuというソフトを使ってパソコンが使えるようにした。

Ubuntuとは、WindowsのようなOS(オペーレーティング・システム)ソフトである。しかも無料! Linux系OSだとかいう程度までは知っているが、Linuxとは何なのか知らない私でも使える。

Windowsが起動しない状態になっていても、DVD(またはCD)ドライブが作動しているなら、なんとかなる可能性大。Ubuntuのディスク(後述)を入れて電源を入れればよい。すると、インストールするかどうかの選択画面が出るので、インストールに進む。ちなみに、Ubuntuはインストールせずに、CDから起動することも可(時間はかなりかかるが)。お試しで使ってみたい人は、インストールせずに、一度CDで起動してもよいだろう。

Ubuntuの良いところは、ハードディスク内のWindowsの領域を侵さずにインストールできるところだ。しかも、Ubuntuからもハードディスク内を検索することはできるから、Windowsのマイドキュメントなどに保存してあるデータを救い出すことも可能である。もしそのパソコンに見切りを付けるとしても、データは残しておきたいなら、Ubuntuを通じてデータを探して、外付けハードディスクなどにコピーを取ればよい。

インストールの所で書いた「Ubuntuのディスク」であるが、これは自分で用意しなければならない。Ubuntuのホームページで、Ubuntuのイメージデータ(ISO)をダウンロードして、それをCD-Rに書き込めばできる。データサイズはCD-R1枚分、約700MBあるので、ブロードバンド接続ができる場所でないとダウンロードは厳しいが、ネットカフェなどで1~2時間がんばれば何とかなるのではないだろうか(国によって事情が異なるので、できない国もあるだろうが)。

Ubuntuは、Windowsが正常に動いている時にも、Windowsと併存させてパソコン内にインストールすることができる。私のパソコンは今そういう状態になっている。Windows XPとUbuntuの両方が入っている。電源を入れると、どちらのOSを立ち上げるか選択する画面になるので、それで好きなほうを選べばよい。

UbuntuはWindowsと操作方法が異なる所がたくさんあるので、使うにはある程度の慣れが必要だが、基本的な操作ならばそれほど難しいという感じでもない。他人のパソコンにUbuntuをインストールした手前、使い方の質問を受けたら答えられるように、私もちょこちょこと使ってみているところである(Ubuntuに標準で入っている「Robot」というゲームにはまってしまった)。

0 件のコメント:

コメントを投稿