「小沢昭一の小沢昭一的こころ」に関して、しつこく書き足す。
この番組、2年くらい前まではRealPlayer向けの音声ファイルも配信されていたが、今はWindows Media Audioファイルのみとなっている。同じようなことは、他のラジオ番組の音声配信でも見かけるので、このあたり、ソフトウェア同士の盛衰が現れているように思う。
番組内でかかる音楽は「お囃子《はやし》」と称されている。作曲したのは、山本 直純《なおずみ》という人。既に故人であるが、ちょっと風変わりな作曲家・指揮者として、テレビに出ることの多かった人である。子供向けのクラシック音楽入門みたいな番組では、いつもこの人が出ていた記憶がある。
こうして、小沢昭一氏のお仲間はどんどん鬼籍に入っていく。小沢氏本人は今年82歳あたりだったと思う。「小沢昭一的こころ」の中でも、「長生きはしたいと思って、この歳まで生きてこられたが、長生きすると親しい友人達との死別という寂しいことがあるとは、80まで生きて気付いた」みたいなことを言っていた。
確かにそうであろう。私くらいの若輩者でも、年齢的にはそろそろ同世代の中で病死する者がポツリポツリと出てくる。まして70、80となれば、老衰で亡くなるのは当然である。同世代の知人が去っていくのは寂しいことに違いない。とはいえ、小沢氏にはまだまだ番組を続けてもらうために、長生きしてもらわねば。
小沢氏の長生きの秘訣というか、健康法として過去の放送で話していたのは、「遅寝遅起き」「尿瓶《しびん》健康法」である。
遅寝遅起きは、自分に合った生活リズムで暮らすということらしい。氏は夜中に原稿書きなどをして、明け方に就床し、昼頃に起きるとのこと。なんか、すごく親近感が湧く生活スタイルである。
尿瓶健康法は、夜間に尿意があった時に、トイレに行かずに、寝床の中で尿瓶で用を足すというものである。これは、医学的にも理に適っていることらしい。寝た状態から起きあがることや、(冬場に)冷たい床を歩くことで、急に血圧が高くなって、脳卒中を起こす危険があるそうだ。夜間のトイレと、冬の風呂場(これも温度差が良くない)で脳卒中を起こす老人が多いそうである。
キルギスの家(都市部を除く)は、ほとんどが外にトイレがあるので、ただでさえ用便に行くのが面倒で、冬場のマイナス気温の時はなおさらであった。私も、一時期、真剣に尿瓶を作ろうと思って、ペットボトルを改良しようと試みたが、キャップの問題など解決できず、「マイ尿瓶」は完成に至らなかった。これは、協力隊でキルギスにいるうちに完成させて、一度は使用してみたいと思っている。
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