キルギスと玄奘三蔵ついてブログに書いたことがあった。現在はイスラム教が主流となっているキルギスであるが、玄奘が唐からインドへと旅をした頃は、キルギスでは仏教寺院が数多くあったそうである。
イシククル湖の脇を玄奘は通った(シルクロードである)はずなのであるが、かつてイシククル湖の北側には仏教寺院が存在したそうで、玄奘も訪れたであろうということだ。湖の水位が上がったり、湖の位置がずれたりしたことで、それらの寺院は現在、湖底に沈んでいる。
湖底に沈んでいないものも含めて、キルギス国内にはまだまだ仏教関連の遺跡がたくさん眠っているはずなのであるが、限られた国家予算の中で、現在の自分たちの信仰とは別の宗教の遺跡を発掘するところまでは手が回らないのか、放置されてしまっている。日本の考古学調査隊とか、来てくれないものか…
さて、話は変わるが、(確か)昨年から売り出された「ISSYK ATA(イシック・アタ)」というガス入りのミネラルウォーターがある。イシック・アタというのはキルギス語で、直訳すれば「温かいお父さん」という地名である。たぶん、そこの水の質が良いので、それを銘柄にして売り出したのであろう。
このミネラルウォーターはペットボトルで売っているが、ボトルの色がエメラルドグリーンで爽やかな感じがする。そして、ラベルを見てみると、
こんな絵がプリントされている。どう見ても仏(いや、詳しくないのだが、菩薩とかなのかも知れない)の絵である。このミネラルウォーター、よく売れているということも書き加えておく。
こういうものが許容されるキルギスって、不思議な感じがするのである。赤道に近いほうのイスラム教国で、こういう製品って売り出されることは私にはイメージしづらいのだ(勝手な思い込みなんだけどね)。
そういえば、ビシュケクには「Buddhist Cafe」というカフェもある(高級店らしいので、まだ行ったことがないが)。この辺もキルギスらしさと言えるかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿