カレーがない!

とにもかくにも、日本人にとってカレーライスは欠かせない料理である。思い返してみると、今まで「カレーライスが嫌い。食べない」という人には会ったことがない。もしそんな人がいれば、絶対に記憶に残っているはずであるが、誰も思い出せないということは、私がそういう人にはまだ会ったことがないからであろう。「ジャガイモ入りのカレーは嫌い」とか「ナスとかピーマンは入れないでほしい」という好みは聞くが、カレー自体が嫌いという人はいないのである。

この類の話であれば、私なぞよりも熱く語れる人はたくさんいるのであって、私が駄文を付け加える必要はないのであるが、今回、私が言いたいのは、「協力隊にとってのカレー」あるいは「キルギスで生活をする日本人にとってのカレールー」っちゅうことなのだ。

日本の食文化の中で育った者の誰にとっても欠かせないカレーであるから、当然、協力隊に赴任している2年間でも食べたくなる。たとえば、インド、バングラディッシュなどのカレー発祥の地、本場に派遣される隊員であれば、現地でカレーを飽きるほど(って、言い方が悪いかな?)食べられるに違いない。実際、バングラディッシュでは朝昼晩の三食ともカレーで、それぞれが違った食材、違った味付けで出てくるので、そのバリエーションの豊富さに感動すると聞いたことがある。

私が前回赴任したマレーシアでも、インド系住民がカレーを伝播して、普通にマレーシア料理の一部となっていた。ダールカレーやマトンなど、日本ではあまり馴染みがなかったカレーも味わうことができた。美味かった。

では、インド料理が一般的でない地域ではどうか。キルギスなんかはそうである。協力隊での2年間、カレーが食べられないのはつらい。そこで、我々の頼みの綱は、日本から持って来たり、郵送してもらった日本製のカレールーとなる。

キルギス協力隊を見ても、日本から荷物を送ってもらう際、結構な割合でカレールーを頼んでいる。「やった~、カレールーが届いた。みんなでカレーパーティーをしようぜ~」と喜びのカレーパーティーが催されるのだ。しかし、一方でカレールーのストックがなくなりかける「これがなくなったら、カレーが食べられなくなる…」と不安にもなる。

と、まあ、カレーに関するキルギスでの切実な状況を書いたのだが、実のところ、首都のビシュケクにはインド系(パキスタンとかかもしれない)のレストランが何件かあり、そこでカレーを食べることができる。インド式カレーなので、日本人がカレールーで作るものとは食材や風味が異なるが、本式なのでやはり美味しい。

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(やった~、カレーだ! しかも本格的)

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(シタールも飾られて、インド風を演出)

インドカレーの店があるなんて、やっぱり首都だけのことはある。田舎の村では、メニューのどこにもカレー風味のものはなかった。でも、結構なお値段がするので、一度行ったきりなのだ。こことは別にとあるフードコート内にもインド料理屋があって、カレーが美味しかったのだが、値段は通常のキルギス料理に比べたら高かった。

カレーを安く食べることはできないのか… (続く)

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