2012/01/14

協力隊的都市伝説 ~女は肥え、男は痩ける~

協力隊に関して、仲間内でよく言われる、また先輩から後輩へ言い伝えられている話がいくつかある。真偽のほどが定かでないものもあり、いわば協力隊の「都市伝説」とでもいった話もある。

その中でも、割と真実味があると私が思うのは、「任国へ赴任後、女性隊員は肥え、男性隊員は痩《こ》ける」という話である。 もちろんすべてではないが、自分のことを考えても、周りを見ても、この話はあたっているように思う。

なぜ女性隊員が肥えるのか? 謎である。一つ、私が目撃談として言えることは、多くの女性隊員が「こんな脂っこい物を食べたら、また太っちゃう」と言いつつ、美味しそうに現地の食事を食べていることである。 甘い物も、総じて女性のほうが好きだし。

まあ、それはちょっと意地の悪い表現である。そもそも、女性のほうが脂肪が蓄えられやすい体質だというから、同じ食事を摂っていても男性隊員よりも太りやすいはずなのだ。

一方、男性隊員のほうはなぜに痩せるのか? 推測するに、これは自炊隊員に顕著なことだと、私はにらんでいる。私の体験上、自炊するのが面倒で一食抜いたり、ビスケットとかで腹を満たして済ましたりすることが多くなる。そういう食生活を続けていたら、必然、体重は減る。

こういう輩は、日本にいる時も「自炊するの面倒くさい」と言っていたはずなのだが、幸か不幸か日本にはコンビニ店、ファーストフード店が身近にいくらでもあるから、自炊しなくても三食はどうにでもなる(金はかかるけど)。

途上国の場合、首都ならいざ知らず、地方に行けばコンビニもマク●ナルドもない。村内に食堂がある場合もあるだろうが、徒歩で行くのが面倒くさくて、家にあるビスケット、インスタントラーメンで済ますというのは、よくあることだと思う。また、地域の状況によっては、あまり頻繁に外食を続けるのは、村人の生活水準から見ると豪奢《ごうしゃ》に映る場合もあり、食堂の常連になるのを避けざるを得ないこともある。

男性隊員の場合、なによりも、「面倒くさい」ということがベースになっているのが情けない話なのだが…。しかし、他の男性隊員(OBも含めて)には、私のこの分析は共感してもらえるだろうか?

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