2011/08/27

キルギス料理「プロフ」

キルギスでメジャーな料理の一つがプロフ(плов)。

plof

これは米をにんじん、肉と一緒に炊きこんで作る料理で、おそらくピラフと語源が一緒だと思われる。ただし、仕上がりの色、味はピラフとは異なる。

正確には「プロフ」はロシア語。キルギス語では「パロー(палоо)」。ロシア語にあるということは、ロシアでも食されているわけで、旧ソ連の国・地域にはプロフはあるだろうと推測する。

肉は羊を使うのがほとんどだが、鶏・牛も使う(もちろんキルギス人は豚は使わない)。ある知り合いの家では、スパイスにクミンシードを入れていて、これが香り爽やかですごく美味しかった。キルギスで食べたプロフの中ではそれが一番。

日本人としては、こういった米料理があると嬉しい。だが、キルギス人にとってはこれは「おかず」的な位置づけで、プロフを食べながらパンを食べるのである。この辺が日本人としては違和感のある所なのであるが、逆に彼らからしてみると「どうしてパンを食べない?」と、プロフしか食べないこちらのほうを不思議に思うようである。

プロフは一度に大量に作り、大皿に盛って出す(上の写真は分かりにくいかも知れないが、約8人分くらいの盛りである)。それを各自の皿に取り分けて食べる。客がいる時は、家人が「さあさあ、もっと食べて」とよそるのがもてなしとなる。家族同士とかなら、皿に取らずに、直接スプーンを入れて食べることもある。

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