2011/08/27

夜に昼食?

(前回の話の続き)

大抵の日本人家庭では夕食をその日のメインに位置づけていると思うから、ロシア語のобед(アビェド)を「昼食」と訳して理解していると、ちょっとしっくり来ない感覚を味わうことがある。

一つは、ホームステイ先などで夕方に「обедだよ」と声をかけられる時。「え? もう夕方なのに、今から“昼ご飯”?」と思ってしまう。これは、その時間にその日の中では一番手間をかけた料理をしているということである(「手間」と言っても大袈裟なことではない。それ以外の食事はパンとお茶だけとかだから、それに比べての話である)。

もう一つのしっくり来ない感は、こちらは「夕食だ、ガッツリ食べよう」と思っていても、キルギス人のほうは昼にобедを済ましているから、夕食は軽く(上述のようにパンとお茶だけとか)にしている場合である。パンとお茶だけとなると、なんだか夕食なのに喫茶店のモーニングサービスのような気分である。あるいは軽く済ませようという昼食か。夜にランチをとっている感じである。

夜にガッツリ食べるというのは、あくまでも一つの習慣であって、別に自然の摂理に則っているわけではない。それに、夜にたくさん食べるのは健康にはよくないとも聞く。昼をメインにするのが体にはよいのだとか。обед文化のほうがいいっていうことかも知れない。

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