2011/08/30

オロゾー・アイト

どうやら今日あたりが新月にあたるようで、陰暦では月が変わる。前の新月からの月齢の1ヶ月が経ち、イスラム教の断食月も今日の新月を以て終了する。

キルギス語では断食は「орозо(オロゾー)」で、断食が明けることは「орозо айт(オロゾー・アイト)」。職場やホームステイ先などでは、オロゾー・アイトの祝いが行われた。といっても、この1ヶ月の間、イスラム教で定められた方法で断食をしていた人はどれだけいたか…。「断食が明けた」と言っても、これまでも食べていたので、特に断食月が終わった達成感というか、実感はないようである。

前回派遣先だったマレーシアでも断食明けは経験したので、それはあらためて別の記事として書くが、マレーシアの断食明けの祝いは大きかった。

私にはその印象があるので、昨年、キルギスで断食明けを迎えた折には、「あれ、断食は本当に明けたんだろうか?」と思うくらい、日常生活に別段の変化は見られなかった。昨年は、キルギスに来た直後ということもあったから、十分に状況が把握できなかったのもあると思う。

今年は、周囲の人たちが「今日はオロゾー・アイトだ」と言っているのを聞くので、キルギス人も断食明けを意識していることは分かった。

ホームステイ先では、近所に人や親しい友人を招いての食事会。料理はプロフであった。つつましやかな、という感じの食事会であったが、それがかえって伝統的な行事という雰囲気でよかった。

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