途上国だけの話ではないかも知れないのだが…
日本以外の国で、商店で買い物をした際、「今、お釣りがない」と言われることがよくある。キルギスの村でしょっちゅう遭遇するし、マレーシアでもそういうことがよくあった。
村での買い物は、50ソム、100ソム、多くて200ソム程度の金額(※「ソム」はキルギスの通貨単位)であるから、1000ソム紙幣を出して釣り銭がないというのは、まあ仕方がないと思う。こちらも、そういう事情は分かっているから、1000ソム紙幣をくずしたい時は、ちょっと大きめの店でまとまった買い物をするようにする。
あと、朝、店が開店した直後は釣り銭がないというのも、事情としては理解できる。もちろん、日本でなら、そういう商店はまずないのではないと思う(私は町暮らししかしたことがないから、ひょっとしたら山間部の小さな店なら、午前中は釣り銭がないような店もあるのかも知れないが)。
冒頭で「途上国だけの話ではないかも」と書いたのは、どこかヨーロッパのほうの国でも同じような体験をしたという話を聞いたことがあるように思うからで、開店の時に釣り銭を用意しておくという日本のような商売スタイルは、世界の中では少数派なのかも知れぬ。
商売なんて毎日のことなんだから、朝に釣り銭が必要なことくらいは簡単に見越せるし、どうしたらよいか策を講じることも容易であるはずなのだが、そういう風に発想しない文化が、この世界にはたくさんあるようなのである。
日本人が綿密・律儀なのか、神経質過ぎるのか…。
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