2011/06/06

小数点は万国共通でないのか?

ロシア語の研修を受けていた時に、ロシア人の先生が数字を書く際に、小数点を「,」とカンマまで書かれていたので驚いた。

こちらに来てから、キルギス人も小数点をカンマで書いているので、どうやら旧ソ連圏、あるいはロシア語圏では、小数点はカンマで表すのが通例らしい。日本で「1.4142」と書くところを、ロシア語では「1,4142」と書いている。

日本でのカンマの使い方は、整数部分に3桁ごとに打つものと決まっている(「整数部分」という言い方が正しいのかどうか、分からぬ…)。そのカンマが小数点として使われているから、日本人としては違和感を覚える。

「じゃあ、日本人が使うような3桁の区切りはどうするのだ?」と疑問に思った人もいると思う。どうするだろうか、ちょっと想像してみていただきたい。

私がこれまで見たのは、桁の間にちょっと間を空ける表記である。4桁と3桁の間にスペースを入れる。「1 234」こんな感じである。日本流なら「1,234」である。

これはややこしい。だって、「1,414」という数字を見た時に、小数点以下第3位までの数字なのか、整数を表している数字なのか、分からない。いや、こっちの人には判然としているのかも知れないが、日本人は混乱してしまう。困ったものだ。

数学の世界では、小数点の書き方は世界統一ルールがあるはずで、おそらく日本式の「.」のほうが採用されていると思う。「,」で書くのは、ロシア語圏の慣習なのではないかと思う。ロシア語の数学の教科書はどうなっているか、いずれ機会があったら確認しておこう。

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