2011/04/10

パソコンが壊れることを想定しておこう (1)

今回の記事は、これから協力隊に行く予定の人を念頭に書いている。

今の時代、協力隊に行く人の間違いなく全員がパソコン(ノート型)を赴任国へ持って行っている。書類を作ったり、デジカメのデータを保存・整理したりするのに必要だし、何よりもネットにつなぐためになくてはならない。この点、15年くらい以上前の協力隊の先輩方からは「俺たちの時代にはネットなんてなかったぞい!」と哄笑《こうしょう》されてしまうだろうが、今はネットを使うのが当たり前なのだから仕方がない(と、これは開き直ってしまっていることになるのか?)。

さて、その大事な大事なパソコン。不幸にして不具合になる可能性は、日本で使っている時とは比べものにならなぬほど高い。パソコンが故障する原因(と私がとっている対策)としては、

  • 移動中の振動・衝撃によるパソコン本体へのダメージ
    派遣国のほとんどでは、道は舗装されていないガタガタ道。そこを通る時にパソコンが傷む。長距離移動の際、私は必ず膝に載せている(盗難防止のためもある)。
  • 気候などの環境の違い
    場所によっては高温・多湿など、パソコンにとっては一番苦手な条件である。マレーシア時代に聞いたので驚いたのは、ノートパソコンの中に蟻が巣を作っていた話。
  • 電力供給の不安定さ
    3・11の大震災後、一部地域では計画停電を実施しているそうであるが、協力隊の赴任先では停電は日常的に起こる。停電が復旧して再び通電する際、一時的に高い電圧が流れることもあるそうだ。これも送電設備が日本よりも性能が低いためだろう。そのため、日本では落雷時のパソコン破損を防止するためのサージプロテクションを使うのがよい。
  • コンピューターウィルスの感染
    途上国では、違法コピーのCD、DVD(映画、音楽)が当たり前のように出回っている。それを職場のパソコンで見るのも当たり前。それでウィルスに感染し、そのパソコンに自分のUSBメモリーなどを差す → 自分のパソコンにも感染ということがよくある。パソコンにウィルス対策ソフトを入れておくことは不可欠。

それ以外にも、パソコンが壊れるきっかけなんていくらでもあるだろう。自分の不注意でお茶をぶっかけてしまった、床に落としてしまった、ホームステイ先の子供が勝手にいじってしまった…。書いているだけでも怖くなるね、まったく。そもそも、日本で使っていたって壊れることはあるんだから、パソコンが故障する可能性は最初から念頭に置いておかなくてはいけない。

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