青年海外協力隊について、多くの人が持っているイメージは「暑い国で、土にまみれながら現地の人と仕事をしている」というものではないだろうか。
協力隊隊歌で『若い力の歌』というのがある。その歌詞の2番は、
若い命がここにある
赤道直下 新天地
耕す道は遠くとも
見よわが技を わが意気を
若い 若い命に栄あれ
われら海外協力隊
という内容で、ここでも「赤道直下」という言葉が入っており、暑い国で活動する協力隊像が伺える。私自身、一度目の協力隊派遣はマレーシアだったから、この歌詞はドンピシャリの内容で、隊歌には親近感があった(今も好きである)。
実際の協力隊は、「協力隊 = 暑い国」だけではなく、寒い国・地域もたくさんある。私が今いるキルギス、隣のウズベキスタンは冬は毎日マイナス気温である。それから、任地が高地ある場合もある。ネパールのヒマラヤで同期が活動している。
個人的には寒いのは苦手なので、キルギスの冬はマイナス10度、20度だと聞いて、どうなることかと思って赴任したのであるが、部屋の中は暖房もあるし、何とか過ごせるものである。家によっては二重窓になっていて、これは学生時代を過ごした北海道でも見た。窓と窓の間に空気の層を作ることで、断熱効果が高まるのだ。
寒い国にも、寒いなりのメリットもある。例えばウィンタースポーツ。1月の週末に隊員がスキー場に集まって、滑ってきた。
スキーというより、なんか冬山登山みたいな写真だが…。
リフトの頂上まで、およそ15分。その間の寒いこと、寒いこと。それを耐えてたどり着いたら、
イシククル湖と天山(テンシャン)山脈が一望できた(ちょっとガスった色合いだけど)。ちなみに、自分が写真を撮っている所も天山山脈。三蔵法師も超えたという山々。ありがたや。
赤道直下以外の国でも、それぞれの気候・風土に合わせて、隊員は活動し、楽しんでいる。
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