2月に入ってから、日に日に暖かくなっているという実感がある。気温が上がっているのは、これまで張っていた氷がすっかり解けきったことでわかる。コートの下に2枚着ていたジャージも、日によっては1枚だけで大丈夫だ。
日没も、12月には17時には暗くなっていたのが、今は18時半でも薄明るい。日の出の時間も早くなっているはずだが、自分が日の出とは関係なくいつも同じ時間に起きているので、以前と比較することはできない。
キルギスの、ある地区の隊員が、冬場の観光イベントの試みとして、この週末に雪祭りを開催する予定で、私も少しばかり手伝いでその町に行ってきた。その町もここ2週間は暖かくなっていて、雪祭りでは肝心要《かんじんかなめ》となる雪がない状態であった。聞いた所では、昨年の2月はもっと寒かったそうで、それを当て込んでこの時期に雪祭りを設定したとのことであった。
氷の灯籠を作って、その中に蝋燭(←漢字で書くとおどろおどろしい感じだ…。「キャンドル」と言ったほうがオシャレっぽいかな)を入れて灯すという演出を考えているそうだ。バケツの水を天然の冷気で凍らせて氷灯籠を作るのだが、それも暖かいせいで水が凍らずに困っていた。
灯籠が予定の数だけ作れなかったらどうするか、という不安を抱えつつの準備。それでも、今ある氷を加工して「こんなやり方もあるんじゃない」と手伝いに来ていた別の隊員からアイデアが出ていた。アイデアはすぐに試しでやってみる。こういうノリがあるところが協力隊の魅力だと思う。
暖かくなって、過ごしやすくなったのは嬉しいが、この雪祭りに関してだけは暖かいのは困りものとなっている。しかし、その問題を克服するアイデアが生まれるのもまた面白い。
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